概要
Pupil Labsとは視線計測装置である.Pupil Labsを用いて視線計測をした際に出力される様々なデータの見方を説明していく.
また,この投稿は未完成であり,さらなる情報が分かり次第更新していく.
ファイル構成
記録されたファイルは以下のような構成になっている
- 20XX_XXXX(自分で指定することができるフォルダ)
|- 00X(記録した順に001から番号が割り当てられるフォルダ)
|-- info.csv
|-- user_info.csv
|-- world.mp4
|-- eye0.mp4
|-- world_timestamps.npy
|-- ey0_timestamps.npy
|-- camera_calibration
|-- pupil_data
|-- exports(勝手に作られるフォルダ)
|--- pupil_gaze_positions_info.csv
|--- pupil_postions.csv
|--- gaze_positions.csv
各ファイルの説明
ファイル名 | 説明 |
---|---|
info.csv | ファイルのメタデータが記録されたファイル |
user_info.csv | 記録したユーザ情報を記録するためのファイル(自分で編集する) |
world.mp4 | 外側カメラの映像情報※ |
eye0.mp4 | 内側カメラの映像情報※ |
world_timestamps.npy | 外側カメラの映像のタイムスタンプ※ |
ey0_timestamps.npy | 内側カメラの映像のタイムスタンプ※ |
camera_calibration | キャリブレーション情報が記録されたファイル |
pupil_data | Pythonから見ることができる生データ |
pupil_gaze_positions_info.txt | 各パラメータの説明が記載されたファイル |
pupil_postions.csv | 瞳孔の詳細情報が記録されたファイル |
gaze_positions.csv | 視線の詳細情報が記録されたファイル |
※Pupil Playerを用いてしか見ることができない(と思う) |
各ファイルの詳細説明
ここでは各ファイル(全てではない)の詳細説明を行う.
info.csv
記録時のメタデータが記録されている
パラメータ名 | 説明 |
---|---|
System Info | 録画したPCのユーザ名,機種名などが記録されている |
World Camera Resolution | 外側カメラの解像度 |
Start Time | 録画開始時間 |
Duration Time | 録画時間 |
Data Format Version | データフォーマットのバージョン |
Recording Name | 記録されたフォルダ名 |
World Camera Frames | 外側カメラの総フレーム数 |
Start Date | 録画した日付 |
Capture Software Version | 録画したソフトのバージョン |
user_info.csv
記録したユーザの情報を記録するためのファイル(自分で書く)
パラメータ名 | 説明 |
---|---|
name | 記録したユーザの名前 |
additional_dield | その他情報(あれば) |
pupil_postions.csv
内側カメラによる様々な情報が記録されている.
不明または曖昧な部分は?マークがついています.
パラメータ名 | 説明 |
---|---|
timestamp | 映像フレームのタイムスタンプ |
index | ビデオのフレーム数? |
id | 0:右眼,1:左眼 |
confidence | 瞳孔検出の精度を表す.0が全く信頼できず.1は完全なデータである.0.6より大きい値の時に有用なデータとして使用してよい |
norm_pos_x | 映像における眼のx座標 |
norm_pos_y | 映像における眼のy座標 |
diameter | 映像における瞳孔の直径 |
method | 瞳孔を検出する方法※1 |
ellipse_center_x | 瞳の中心のx座標 |
ellipse_center_y | 瞳の中心のy座標 |
ellipse_axis_a | 楕円の長軸の長さ |
ellipse_axis_b | 楕円の短軸の長さ |
ellipse_angle | 楕円の角度※2 |
diameter_3d | mmに変換された瞳孔の直径? |
model_confidence | 眼の認識の信頼性(0 or 1) |
sphere_center_x | 3次元の眼球の中心のx座標 |
sphere_center_y | 3次元の眼球の中心のy座標 |
sphere_radius | 3次元の眼球の半径(常に12mmである) |
circle_3d_center_x | 3次元の瞳孔の中心のx座標(単位はmm) |
circle_3d_center_y | 3次元の瞳孔の中心のy座標 |
circle_3d_center_z | 3次元の瞳孔の中心のz座標 |
circle_3d_normal_x | 3次元の瞳孔の正常時のx座標 |
circle_3d_normal_y | 3次元の瞳孔の正常時のy座標 |
circle_3d_normal_z | 3次元の瞳孔の正常時のz座標 |
circle_3d_radius | 3次元の瞳孔の半径(diameterと同じ) |
theta | ? |
phi | ? |
projected_sphere_center_x | ? |
projected_sphere_axis_a | ? |
projected_sphere_axis_b | ? |
projected_sphere_angle | ? |
※1:検出方法はXX,XX,XXのX種類ある. | |
※2:ここでの角度はこんな感じ. |
gaze_positions.csv
外側カメラによる様々な情報が記録されている.
不明または曖昧な部分は?マークがついています.
パラメータ名 | 説明 |
---|---|
timestamp | 映像フレームのタイムスタンプ |
index | ビデオのフレーム数? |
confidence | 信頼度(0(信頼性なし) or 1(信頼性あり)) |
norm_pos_x | 映像における眼のx座標 |
norm_pos_y | 映像における眼のy座標 |
base_data | ? |
gaze_point_3d_x | 見ている点のx座標(1人称目線) |
gaze_point_3d_y | 見ている点のy座標 |
gaze_point_3d_z | 見ている点のz座標 |
eye_center0_3d_x | 外側カメラから算出した眼球の中心のx座標 |
eye_center0_3d_y | 外側カメラから算出した眼球の中心のy座標 |
eye_center0_3d_z | 外側カメラから算出した眼球の中心のz座標 |
gaze_normal0_x | ? |
gaze_normal0_y | ? |
gaze_normal0_z | ? |
eye_center1_3d_x | eye_center0と同様 |
eye_center1_3d_y | eye_center0と同様 |
eye_center1_3d_z | eye_center0と同様 |
gaze_normal1_x | eye_center0と同様 |
gaze_normal1_y | eye_center0と同様 |
gaze_normal1_z | eye_center0と同様 |
※3:パラメータのXXX1というものは両目対応のデバイスを用いるときに値が記録される(Pupil Labsでは記録されない) |
PythonでRaw_dataを見る方法
今後書く予定