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クソアプリAdvent Calendar 2020

Day 16

好きって言って欲しいだけのクソアプリ

Last updated at Posted at 2020-12-15

この記事は「クソアプリ Advent Calendar 2020」16日目の投稿です。

昨日は@kanchan-1996さんの「M5Stackでポケ○ンウォッチを再現したい」でした。
古の遺物を現代に召喚するとは…!そしてオチが秀逸。

何を作ったか

 1問だけの質問アプリを作成しました。
 師走の年末進行でお忙しい貴方もご安心あれ、早ければ5秒で終わります!

 penguin_lovers

penguin_lovers_demo.gif

コンセプト

 ・いつか触ろうと思ってX年が経過したティラノビルダーとLive2Dを使う
 ・絶対「はい」だろうという質問にする
 ・絶対「はい」なのに押し間違えてしまったウッカリやさんのために、
  「いいえ」を押した場合は再質問してくれる
 ・どうしても「いいえ」と回答したい人のために、
  煩悩の数「いいえ」と答えた場合は仕方なく受け付ける

 要は、RPGで稀に見る「はい」「いいえ」の選択肢があるのに「はい」しか選べないやつ…の、頑張れば「いいえ」も押せるやつ、を作りました。

使用ツールなど

・Adobe Photoshop(画像作成)
・Live2D Cubism Editor 4.0(表情やモーション作成)
・Live2D Cubism Viewer 4.0(表情やモーションのパッケージ化)
・TyranoBuilder 1.8.5b(アンケート部分)

簡単な説明

作成フロー

 1.画像を作成する
 2.画像にパラメータ設定する
 3.ティラノビルダーで読み込める形式のファイルを作成する
 4.アプリのプロジェクトを作成する
 5.プロジェクトにLive2Dを読み込む
 6.アプリを作り込む

細かい部分

Live2Dで読み込める画像について

 psdファイルが読み込めます。以下の条件がありますのでご注意ください。
 - RGB
 - psdファイル
 - マスクやパス、フィルターを統合しておく

Live2Dでの作業

 大切なことはすべてマニュアルが教えてくれる。

 Live2D Cubism マニュアル
 https://docs.live2d.com/cubism-editor-manual/top/

 PSDのインポート
 メッシュの自動生成
 パラメータ設定
 まばたき設定
 表情を作る
 表情の設定と書き出し

ティラノビルダーでの作業

 大切なことはすべてマニュアルが教えてくれる。(2回目)

 使い方&チュートリアル
 https://b.tyrano.jp/tutorial/

 ティラノビルダーを解凍した場所が作業フォルダになります。

 画面上で作成したプロジェクトの場所
 \tyranobuilder_vXXX_win_ja_pro\myproject\プロジェクト名
 この下のdata\scenarioにシナリオのファイルがあります。

 出力されたアプリは以下に保存されます。
 \tyranobuilder_vXXX_win_ja_pro\export\browser_日付
 このファイル一式をサーバーにアップロードすれば、ブラウザ上でアプリが動きます…!

ランダムにメッセージを出す

ランダムな数値はティラノビルダーで作成できます。(便利!)
image.png

ティラノスクリプトコンポーネントを追加します。
 ・メッセージの変数を用意
 ・ランダムな数値番目の値を画面に表示
image.png

[eval exp="f.test=['メッセージA','メッセージB','メッセージC']
[emb exp="f.test[f.num]"]

Fireabaseのデータを参照する

ティラノビルダーでJavaScriptを動かせるため、Firebaseにペンギン好きな方の数を記録してみます。

データの取得は公式のウェブ用のサンプルを使用します。

Cloud Firestore でデータを取得する

初期化処理はループ外に書いておきます。
[iscript][endscript]のブロック内に、Firebaseからコピーした接続情報を貼り付けます。

title_screen.ks(scene1.ksより先に読み込まれるファイル)

[iscript]
var firebaseConfig = {
apiKey: "****",
authDomain: "****.firebaseapp.com",
projectId: "****",
storageBucket: "****.appspot.com",
messagingSenderId: "****",
appId: "1:****:web:****"
};

firebase.initializeApp(firebaseConfig);
f.db=firebase.firestore();
[endscript]

データを取得する部分

scene1.ks

[iscript]
f.query=f.db.collection("hige-lover").doc("lovers");
f.query.get().then(function(doc){
if(doc.exists){
f.love_count=doc.data().count+1;
}
}).catch(function(error){
console.log('error:', error);
});
[endscript]

取得した値を代入した変数を表示

scene1.ks

[tb_start_tyrano_code]
;データが取得できた場合のみヒゲペンギン好きの数を表示
[if exp="f.love_count>-1"]
@jump target=*show_count
[else]
@jump target=*show_result
[endif]
[_tb_end_tyrano_code]


*show_count
[tb_start_text mode=1 ]
#
あなたは[emb exp="f.love_count"]人目のヒゲペンギン好きです
[_tb_end_text]

*show_result
(省略)

ハマったこと

マニュアルをあまり読まないからこうなる…という(^^;)

  • Live2Dでアニメーション画面に切り替えても何も表示されない?
    →先に表情などの設定が必要のようです。早まってはダメということですね。

アニメーションワークスペースではパーツ化されていないオブジェクトはパーツ表示のプロパティに反映されません。
表示・非表示はモデルを作成する段階でオブジェクトをパーツに設定しプロパティの値で切り替えをするか、
パラメータで切り替えをするか決めておきましょう。
オブジェクトをパーツに設定せず、パラメータも設定しない場合、アニメーションワークスペース内では表示・非表示の切り替えができません。
https://docs.live2d.com/cubism-editor-manual/animation-preparation/?locale=ja

  • Live2D書き出し時のアラート

テクスチャアトラス?
image.png

テクスチャアトラス編集

ここにありました!保存前に書き出ししましょう。
image.png

まとめ

積年の想いが果たせて嬉しいです。ありがとう、クソアプリアドベントカレンダー。
Live2Dもティラノビルダーもずっと触っていられる沼でした。

最後に…
「推しが!!!今日も!可愛い!!!!」
image.png

明日は@a-knowさんの記事です。
愛おしい感じのクソアプリ、楽しみすぎる…!

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