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GCP(Google Cloud Platform)Advent Calendar 2024

Day 9

Kubernetes(K8S)とCloud Runの違いを表でまとめた

Last updated at Posted at 2024-12-08

TL;DR

クラウドネイティブなアプリケーションのデプロイメントにおいて、Kubernetes(K8S)とGoogle Cloud Runは非常に人気のある選択肢です。この記事では、KubernetesとCloud Runの主な違いについて比較し、それぞれの特徴を理解するための情報を提供します。

本記事の内容は、基本的に以下の公式ドキュメントに記載の情報をもとに、私が独自にまとめたものです。より正確な情報が必要な場合は、公式ドキュメントを参照してください。
Kubernetes から Cloud Run に移行する  |  Cloud Run Documentation  |  Google Cloud

KubernetesとCloud Runの概要

  • Kubernetes(K8S): オープンソースのコンテナオーケストレーションプラットフォームで、スケーラビリティ、可用性、運用の自動化を提供します。クラスタ管理やリソースの詳細な設定が可能です。

  • Google Cloud Run: フルマネージドのサーバーレスプラットフォームで、コンテナ化されたアプリケーションを簡単にデプロイおよびスケーリングできます。インフラ管理の手間を大幅に削減します。

KubernetesとCloud Runの比較表

以下の表は、KubernetesとCloud Runの主要な違いをまとめたものです。

項目 Kubernetes(K8S) Google Cloud Run
リソース定義ファイル YAMLファイルで詳細に記述( YAMLファイルでリソースを記述(
アプリの単位 Deployment Service(これは, KubernetesのServiceとは異なり,Deploymentと似た機能を持つ)
アプリを構成する最小単位 Pod インスタンス
オートスケーリング HorizontalPodAutoscaler,VerticalPodAutoscaler など 組み込みのオートスケーリング(水平オートスケーラー)
リソースの分離 ネームスペースリソースクォータ使用 Google Cloudプロジェクトを使用
ゾーン冗長性 クラスタの設定に依存 自動的にゾーン冗長性が組み込まれている
カスタマイズ性 高度にカスタマイズ可能(ネットワーク、ストレージ、セキュリティなど) フルマネージドでカスタマイズ性は限定的
サポートされない機能 --- 固定レプリカ数、ConfigMap、水平オートスケーラー以外のオートスケーリング戦略, サービスディスカバリ
シークレット管理 Kubernetes Secretを使用 Secret Managerを使用
ジョブ(一回/定期)の実行 Kubernetes Job, Kubernetes CronJobを使用 Cloud Runジョブを使用
サービスアカウント クラスタ内のサービスアカウントを使用 Google Cloudプロジェクトのサービスアカウントを使用
デプロイ方法 kubectl applyコマンドを使用 gcloud run services replaceコマンド
エンドポイント管理 Kubernetes ServiceIngressで管理 Cloud Runが一意のエンドポイントを自動的に提供

まとめ

KubernetesとCloud Runはそれぞれ異なるニーズに応じた強力なプラットフォームです。Kubernetesは高度なカスタマイズ性と柔軟性を提供しますが、運用の複雑さが伴います。一方、Cloud Runはシンプルで迅速なデプロイメントを可能にし、インフラ管理の手間を大幅に削減します。アプリケーションの要件や運用体制に応じて、最適なプラットフォームを選択してください。

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