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Office と Visio/Project の共存

Last updated at Posted at 2024-08-06

はじめに

基本的には、Office と Visio/Project は共存可能です。
しかし Office 2019 以降に導入されているクイック実行 (C2R) 形式においては、気を付けるポイントがあります。

前提

企業向けの製品 (Microsoft 365、ボリュームライセンス版の製品) について投稿します。

Office と Visio/Project の共存の前提

まず、Office 2016 MSI 形式です。
Office 2019 以降は C2R 形式です。
これらインストール形式が異なるものは、Office と Visio/Project であろうとも共存することはできません。
また C2R においては、更新チャネルと呼ばれるものをそろえる必要があります。
更新チャネルは、ボリューム ライセンス版の Office は、バージョンごとにユニークなものとなっています。
Visio/Project は、単体でインストールする場合、Office 同様、バージョンごとにユニークなものとなっていますが、共存する Office に応じて、更新チャネルを変更することが可能です。

具体的に、どの組み合わせなら共存できるのか?

言葉でずらずら書いていてもわかりにくいので、表にまとめてみました。

Visio/Project LTSC 2021 Visio/Project 2019 Visio/Project 2016
Microsoft 365 Apps Current
Montly
SemiAnnual
Office LTSC 2021 PerpetualVL2021
Office 2019 PerpetualVL2019 ×
Ofice 2016 (MSI) × ×
〇 : 共存可能 × : 共存不可 △ : 条件付きで共存可能

※ △について
Visio/Project 2016 は、通常は MSI 形式でインストールします。
ただし、C2R 形式 の Office と組み合わせる場合、Office 展開ツール (ODT) を使用した C2R 形式でインストールする必要があります。

上記の通り、Office のバージョンと Visio/Project のバージョンは、同じまたは Office のほうが大きいバージョンの場合、共存可能です。

Microsoft 365 Apps と Visio/Project 2019 を共存インストールする場合
Microsoft 365 Apps はバージョン 1808 以上を使用している必要があります。

Microsoft 365 Apps と Visio/Project LTSC 2021 を共存インストールする場合
Microsoft 365 Apps はバージョン 2108 以上を使用している必要があります。

XML の例

Visio/Project を ODT で共存インストールするときの XML ファイルの例です。
Microsoft 365 Apps の半期チャネル 64 ビットの環境に、Visio Professional 2019 をインストールする例です。

configuration.xml
<Configuration>
  <Add OfficeClientEdition="64" Channel="SemiAnnual">
    <Product ID="VisioPro2019Volume" PIDKEY="9BGNQ-K37YR-RQHF2-38RQ3-7VCBB">
      <Language ID="ja-jp" />
    </Product>
  </Add>
</Configuration>

PIDKEY についての説明は、この記事では割愛します。
製品と認証方式によって変わります。
今回は公開されている KMS 認証のキーを記述しました。
参考までに、KMS 認証のキーは以下の通りです。

Product ID PIDKEY
Visio Standard 2019 VisioStd2019Volume 7TQNQ-K3YQQ-3PFH7-CCPPM-X4VQ2
Visio Professional 2019 VisioPro2019Volume 9BGNQ-K37YR-RQHF2-38RQ3-7VCBB
Project Standard 2019 ProjectStd2019Volume C4F7P-NCP8C-6CQPT-MQHV9-JXD2M
Project Professional 2019 ProjectPro2019Volume B4NPR-3FKK7-T2MBV-FRQ4W-PKD2B
Visio Standard 2021 VisioStd2021Volume MJVNY-BYWPY-CWV6J-2RKRT-4M8QG
Visio Professional 2021 VisioPro2021Volume KNH8D-FGHT4-T8RK3-CTDYJ-K2HT4
Project Standard 2021 ProjectStd2021Volume J2JDC-NJCYY-9RGQ4-YXWMH-T3D4T
Project Professional 2021 ProjectPro2021Volume FTNWT-C6WBT-8HMGF-K9PRX-QV9H8

Visio/Project 2016 の場合

Visio/Project 2016 は、通常は MSI 形式でインストールします。
ですが、C2R 形式の Office と共存する場合、ODT を使用して C2R 形式でインストールすることができます。

この場合、XML で指定する ID は以下を指定します。
PIDKEY は上記と同じく、公開されている KMS 認証のキーです。

Product ID PIDKEY
Project Standard 2016 ProjectStdXVolume D8NRQ-JTYM3-7J2DX-646CT-6836M
Project Professional 2016 ProjectProXVolume WGT24-HCNMF-FQ7XH-6M8K7-DRTW9
Visio Standard 2016 VisioStdXVolume NY48V-PPYYH-3F4PX-XJRKJ-W4423
Visio Professional 2016 VisioProXVolume 69WXN-MBYV6-22PQG-3WGHK-RM6XC

PIDKEY は、MSI 形式でインストールするときの キーとは異なります。

以下は、Microsoft 365 Apps の半期チャネル 64 ビットの環境に、Visio Professional 2016 をインストールする例です。

configuration.xml
<Configuration>
  <Add OfficeClientEdition="64"  Channel="SemiAnnual">
    <Product ID="VisioProXVolume" PIDKEY="69WXN-MBYV6-22PQG-3WGHK-RM6XC">
        <Language ID="ja-jp" />
     </Product>
   </Add>  
</Configuration>

参考リンク

同じコンピューターに異なるバージョンの Office、Project、Visio をインストールするためのサポートされているシナリオ

KMS および Active Directory ベースの Office、Project、Visio のライセンス認証用の GVLK

Office 展開ツールを使用して、Project 2016 と Visio 2016 のボリューム ライセンス版をインストールする

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