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Windows10でMacライクなターミナル環境を構築する

Last updated at Posted at 2016-12-12

この記事は dots.女子部 Advent Calendar 2016の13日目です。

dots.女子部には一度しか参加したことがありませんが、Advent Calendar 書かせてもらいます makasn です。
最近転職して、開発機がMacからWindowsになったので手元の開発環境を整えるのに四苦八苦してました。今回は、なるべくMacに近づけたい一心で整えたターミナル環境を紹介します。

必要なもの

アプリ version(構築時のもの)
NYAGOS v4.1.7_0
Cmder v1.3.2
less(文字化け対応用) v481

※今回はOS Windows10で構築してます。

NYAGOS

UNIX風コマンドラインシェルです。Unicodeにもしっかり対応してくれており、かつ個人的に内蔵カラーlsとアイコンが好きなので使い始めました。
参考:NYAGOS なら Unicode ファイル名にも自信が持てます
サイト:http://www.nyaos.org/index.cgi

Cmder

コンソールエミュレーターです。とても多機能でタブも使えるし、FullバージョンならGit for windowsもついてきます。Git BashがUNIXコマンドをだいぶそろえてくれているので、これだけでほぼMacライクなターミナル環境は作れそうなのですが、残念ながら私の環境ではlsコマンドでUnicodeが文字化けしてしまいます。
サイト:http://cmder.net/

less

今回はCmderと一緒に落としてきたGit for windowsのUNIXコマンドを使用しますが、lessがUnicode対応していないので、新しいものに差し替えます。(何が困るかというとgit logの表示にlessを使用しているのでコミットメッセージとかが文字化けしてしまう。)
サイト:http://www.greenwoodsoftware.com/less/index.html

導入手順

NYAGOSのインストール

https://github.com/zetamatta/nyagos/releases
から最新のzipファイルをダウンロードし、任意の場所に展開する。
(今回はnyagos-4.1.7_0-amd64.zipをダウンロードし、C:\Program Files\nyagosに展開しました。)

Cmderインストール

http://cmder.net/
のDownload Fullからzipファイルをダウンロードし、任意の場所に展開する。
(今回はC:\Program Files\cmderに展開しました。)

Cmderのセットアップ

Cmder.exeを実行すると、最初はこんな感じの画面になります。

Cmderfirst.PNG

これで、λマークが表示されればOKです。

デフォルトのシェルを設定する

Cmderの画面の右下のハンバーガーアイコンを押すとメニューが表示されるので、そこからSettingsを選択します。

Cmdersetting.PNG

Settingsが開いたら、左の一覧からTasksを選択します。
今回は、デフォルトシェルとしてnyagosを登録したいので、Predefined tasksの下部の+ボタンをクリックし、新しくtaskを追加します。
設定は ↓ こんな感じ。

Cmderafter2.PNG

その後、左の一覧からStartupを選択し、Specified named taskでnyagosを選択する。

Cmderafter3.PNG

そして、右下のSave settingsをクリックする。
以上で、Cmderのデフォルトシェルがnyagosになりました。

Cmderを閉じてからもう一度開いて、タブの部分がnyagos.exeと表示されていればOKです。
これで概ねいい感じで動かせるのですが、Cmderと一緒に落としてきたgitとかにパスが通っていません。
(シェルにcmd:Cmderを指定すると何もせずに使えます。)

CmderのGitとUNIXコマンドにパスを通す

CmderのSettingsからEnvironmentを開き、必要なパスを設定する。
(今回はGit for windowsを落としてきたときに通るパスをすべて指定しています。)

Cmderafter5.PNG

これでSave settingsして、一度閉じて開きなおせば設定が反映されGitコマンドもその他のコマンドもvimも使用できるようになります。

ただし、vimは.vimrcを設定してあげないとちゃんと表示してくれないので、

~/.vimrc
set encoding=utf-8
set fileencodings=iso-2022-jp,euc-jp,sjis,utf-8
set fileformats=unix,dos,mac

を作成してください。

ただ、これでもまだ足りないのがGitのコマンド周り。
git logやらgit diffのUnicodeが文字化けしてしまうので、最後にそれだけ解消してあげます。

less.exeの差し替え

冒頭にも述べましたが、git logやらgit diffやらが文字化けするのはlessの仕業です。なので、lessのサイトから新しいものを引っ張ってきます。

http://www.greenwoodsoftware.com/less/download.html
にアクセスし、BinariesのWindows binaries are available at:のリンクをクリックします。(現在はこちらです:http://guysalias.tk/misc/less)

遷移先のページのless.481.1.7zをクリックするとzipファイルがダウンロードできます。
zipファイルを展開した中にあるless.exeとlesskey.exeをCmderのvendorの中にあるものと差し替えます。
今回はCmderをProgram Files配下に置いたので、lessのありかは下記になります。

C:\Program Files\cmder\vendor\git-for-windows\usr\bin
less.PNG

この2つを差し替えたら、最後にもう一度CmderのSettingsを開きます。
Environmentにchcp utf-8を追加します。

Cmder6.PNG

これで完成です!
sshコマンドもここから叩けるのでめっちゃ快適:relaxed: ← 一番ほしかった!
あとは色とかフォントとかいろいろCmder側で調整できるので、好きなように設定してみてください♪

追記(2016.12.25)

Git for windowsのvimだとコミットメッセージ編集時にUnicodeが文字化けするので、Kaoriya Vimを導入しました。

上記サイトからvimをダウンロードし、任意の場所に置いておきます。

git config --global core.editor C:/path/to/vim80-kaoriya-win64/vim.exe

これで設定完了です。

参考記事

ConEmu + nyagos で Windows ターミナル環境を作る
Git日本語対応備忘録

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