はじめに
仕事でPython環境の構築が必要になりましたが、「手順書?無いよ」と言われたので今後のためにメモ。
また、環境構築の際に「pipenv又はanacondaでパッケージ管理した方が良いよ」とアドバイスを受けたので、PycharmとPipenvで初期設定をしてみたいと思います。
環境
- windows 10 professional
- Python 3.8.5
1.Pythonのインストール
Pythonはこちらから自身のPC環境に合うものをダウンロードして下さい。
今回は何も考えずに最新版のPython 3.8.5をダウンロードします。
ダウンロードが完了したらpython-3.8.5.exeを実行しましょう。
「Add Python 3.8 to PATH 」にチェックを入れることで環境変数PATHを設定できます。
チェックを入れた方は【2.環境変数の設定】はスキップして構いません。
2.環境変数の設定
以下のパスを環境変数のPATHに設定します。
C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Programs\Python\Python38-32\
C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Programs\Python\Python38-32\Scripts\
<ユーザ名>
はPCのログインユーザ名に置換してください。
このような感じになっていればOKです。
3.Pipenvのインストール
- PowerShellを管理者権限で起動します。
- 念のため、pipを最新化しておきましょう。
pip install --upgrade pip
- pipenvをインストールします。
pip install pipenv
4.Pycharmのインストール
Pycharmはこちらからダウンロードして下さい。
コミュニティ版であれば無償で使用できます。
インストールが完了したらプロジェクトを作成します。
+New Projectを選択
Location
プロジェクト保管先を任意で。
New environment using
Pipenvを選択。
Base interpreter
python.exeを指定。
Pipenv executable
pipenv.exeを指定。
設定が完了したらCreateしましょう。
ここまででプロジェクトへのPipenv導入は完了です。
5.ライブラリのインストール
Pycharでctrl+alt+s
を押すと設定画面が開きます。
Project: pythonProject > Python Interpreterを開いて右上の+を押し、Available Packages画面を開きます。
任意のライブラリ(今回はnumpy)を検索し、左下のInstall Packageボタンからインストールを行います。
6.Pipenvの使い方
【5.ライブラリのインストール】の完了後、Pipfileに加え、Pipfile.lockが生成されています。
Pipfile及びPipfile.lockには簡単に説明すると
-
Pipfile
ユーザによるパッケージ及びバージョンの指定 -
Pipfile.lock
実際にインストールされたバージョン
が書かれています。
そのため、最初にPipfile.lockを作成した人と同じ環境を再現したい場合は、Pipfile.lockを再現先のプロジェクトに移した上でターミナルから以下コマンドを実行すれば良いでしょう。
pipenv install
簡単になりましたがPycharmとPipenvの導入に関する解説は以上になります。