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[論文要約] Deep Neural Networks for YouTube Recommendations

Last updated at Posted at 2020-04-02

論文

どんなもの

Youtubeの動画レコメンデーションに使用されているアルゴリズムの概要を説明している

論文のポイント

理想は各userごとに全動画のスコアを付けたいが、動画数があまりに多すぎるので、モデルを2段階に分けたというのがポイント。
1つ目のモデル(Candidate generation model)ではtopN個まで推薦する動画の候補を絞り、その候補の中から2つめのモデル(Ranking model)がスコアをつけて、スコアの高いtopM個の動画を返している(推薦している)。

Candidate generation model

各user x 各動画 の協調フィルタリングを行う。rating matrixの値はクリック数。次のranking modelでさらにしっかり絞るので、ここでは粗い特徴量のみを使っている。学習のテクニックとして、MatrixFactorizationをDNNで近似している。

DNNによるMatrixFactorizationの近似

MatrixFactorizationはSVDと呼ばれる近似式を利用してuserベクトルとitemベクトルを予測する方法が一般的だが、SVDの部分をDNNに置き換えてuserベクトルとitemベクトルをそれぞれDNNを通して出力している。DNNで近似することによるメリットは

  • 一般のMatrixFactorizationにおいてuserの特徴量はitemへのクリック数のみで表現されるが、DNNを介すことで任意の特徴量(年齢, 言語, 性別などのユーザー属性)を利用できる。
  • よって、新しいuser(itemへのクリック数がまだないuser)にも対応できる。(cold-start問題の解消)

Ranking model

Candidate Generation Modleによる協調フィルタリングから選んだN個の候補動画に対して、より細かい学習でスコアを付けている。
各動画に対して具体的に予測するスコアは以下。

score := \frac{視聴時間}{negative\_impression数}

negative impressionとは対象の動画が推薦されたがクリックされなかった回数。推薦されてもクリックされない動画のスコアが落ちるように、視聴時間の長い動画のスコアが伸びるように、モデルが設計されている。
最終的にはこのスコアのtopM個が推薦される。

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