LoginSignup
7
9

More than 3 years have passed since last update.

Vue.jsのv-forで今年〜100年前のセレクトボックスを作り、初期値(selected)を良い感じに設定する

Posted at

Vue.js の v-for を使って、動的に今年〜100年前のセレクトボックスを作ってみましょう。

完成イメージ

まずは、完成イメージを見てみましょう。
セレクトボックスを確認すると、下記が確認できます。

  • 今年〜100年前が入っている
  • 初期値が設定されているselected されている)

See the Pen Vue.jsのv-forで今年〜100年前のセレクトボックスを作り、初期値(selected)を良い感じに設定する by maeco (@maeco) on CodePen.

実際に作ってみよう

それでは、実際に作ってみましょう。
いきなり完成形を作るのではなく、わかるところから少しづつ作っていきます。

[STEP 1] ベタ書きでセレクトボックスを作る

まずは、v-for を使わないセレクトボックスを作ります。ポイントは2点。

  • select タグに v-model
  • data で初期値を設定

See the Pen Vue.jsのv-forで今年〜100年前のセレクトボックス・・・1 by maeco (@maeco) on CodePen.

※ 100個も option を書くのは面倒なので5個にしています

これは、公式ドキュメントのフォーム入力バインディングに書かれているコードを少し変更しただけです。

select に、バインディングするプロパティ名( dataselected )を指定し、プロパティ値に初めに選択したい値を設定しています。

[STEP 2] v-for で書き直す

先ほどのを v-for を使って書き直したのがこれ。ポイントは2点。

  • data に配列 list を作る
  • :key を忘れない

See the Pen Vue.jsのv-forで今年〜100年前のセレクトボックス・・・2 by maeco (@maeco) on CodePen.

datalist プロパティを用意して、配列で option に設定する値を入れています。
それを v-for で回すのですが、:key 属性を忘れずにつけましょう。

[STEP 3] list を動的に作り変える

今度は、基準の年を設定して、それを利用して list プロパティを作っていきます。ポイントは3つ。

  • list を空の配列にする
  • 基準の年を設定
  • for で指定回数繰り返す

See the Pen Vue.jsのv-forで今年〜100年前のセレクトボックス・・・3 by maeco (@maeco) on CodePen.

list を空の配列にする
後からデータを入れたいので、list プロパティを空の配列 [] にしましょう。
そして、created 関数を作成します。この中に色々と処理を書いていきます。

・基準の年を設定
とりあえず、基準の年を変数(定数)で設定します。

const year = 2015

for で指定回数繰り返す
その年を基準に for5回list 配列に push します。

for (let i = 0; i < 5; i++) {
  this.list.push(year + i)
}

push は、配列の末尾に値を追加するメソッドです。
for を回す度に次の様に変化していきます。

list: [2015]                         // 1回目 2015 + 0
list: [2015, 2016]                   // 2回目 2015 + 1
list: [2015, 2016, 2017]             // 3回目 2015 + 2
list: [2015, 2016, 2017, 2018]       // 4回目 2015 + 3
list: [2015, 2016, 2017, 2018, 2019] // 5回目 2015 + 4

[STEP 4] 今年から〜の配列に変更する

さて、では一気に仕上げを行う。ポイントは3つ。

  • 基準の年を今年にする
  • push ではなく unshift を使う
  • 初期値を良い感じにする

See the Pen Vue.jsのv-forで今年〜100年前のセレクトボックスを作り、初期値(selected)を良い感じに設定する by maeco (@maeco) on CodePen.

・基準の年を今年にする
STEP3 では、基準の年を直接指定していましたが、現実的ではありません。
Javascript の Date オブジェクトを使い、今年を取得します。
次のどちらの書き方でも大丈夫です。

// 2行で書くと
const today = new Date()   // 今日を取得
year = today.getFullYear() // 今年を取得

// 1行で書くと
const year = new Date().getFullYear()

push ではなく unshift を使う
STEP3では、push で配列の末尾にプラスした値を追加していきました。
今度は、マイナスした値を先頭に追加していきます。

unshift は、配列の先頭に値を追加するメソッドです。
for を回す度に次の様に変化していきます。

list: [2019]                         // 1回目 2019 - 0
list: [2018, 2019]                   // 2回目 2019 - 1
list: [2017, 2018, 2019]             // 3回目 2019 - 2
list: [2016, 2017, 2018, 2019]       // 4回目 2019 - 3
list: [2015, 2016, 2017, 2018, 2019] // 5回目 2019 - 4

そして this.num の回数(今回は100回)だけループを繰り返しています。
変更の可能性も考えられるので、定数として別で管理した方が良さそうです。

・初期値を良い感じにする
初期値もベタ書きでは柔軟性がありません。
リストの3/5くらいを自動で選択するようにします。

// 分数も良いけど・・・
this.selected = this.list[this.list.length * 3 / 5]

// 私はこちらの方がシンプルで好き
this.selected = this.list[this.list.length * 0.6]

これで完成です。

7
9
2

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
7
9