EC2ってよくわからないので、勉強したことを書いてみた。
EC2とは
EC2とはAmazon Elastic Computing CloudというAWSのサービスの1種。
ちなみにElasticとは、「伸縮自在な」という意味で、需要に応じて必要な分だけ使えるということ。
EC2の特徴
必要な時に必要な数だけ稼働できる
EC2は、インスタンスという仮想サーバーのようなものを起動させて使用することができる。
オンプレミス環境では事前に需要を予測して必要な分のサーバーをずっと稼働させることになるが、需要が少ない時は使わないサーバーを稼働させ続けることになり、無駄なコストがかかってしまう。
しかし、EC2インスタンスは、稼働数が需要に応じて柔軟に変化するため、サーバーの過不足が少なくなる。
インスタンスタイプが変更可能
EC2インスタンスには、インスタンスタイプというものがあり、メモリの最適化、高速コンピューティングといった利用目的や、必要なスペックに合わせて設定する。
インスタンスタイプは,'t2.micro'のように(ファミリー)(世代).(性能)の形式で表記する。
ファミリーが利用目的、世代がバージョン、性能がスペックを表す。
インスタンスタイプによってコストが異なるため、自分が求めるスペックに合わせたインスタンスタイプを選択するべき。
ここで重要なのは、事前に予算や必要なスペックを計算しておく必要はなく、稼働後もパフォーマンスをモニタリングしながら適切なインスタンスタイプを柔軟に変更できることである。
使用に時間がかからない
オンプレミスの場合、サーバーの調達に時間がかかり、すぐに使用できるわけではない。
しかし、EC2インスタンスの場合、サーバーの調達が不要で、数分の手作業で稼働できてしまう。
世界中のリージョンで使用できる
世界中のリージョンで使用できるので、東京にいながらも地球の裏のサンパウロ(ブラジル)でインスタンスをデプロイすることもできる。
AMIから同じインスタンスを起動できる
EC2インスタンスは、AMI(Amazon Machine Image, EC2インスタンスのテンプレート)から起動する。
1つのAMIからEC2インスタンスをいくつでも起動でき、同じ種類のインスタンスを複製することができる。
セキュリティグループでトラフィック制御ができる
EC2インスタンスへのアクセスは、セキュリティグループで許可しているものだけできる。
EC2の料金体系
EC2の料金は次の3種類に対して課金される。
- EC2の起動
- データ転送
- ストレージ
上で述べたとおり、オンプレミス環境の場合、稼働させているサーバーの分だけ常に課金される。
それに対してEC2インスタンスは、必要に合わせて必要な分だけ稼働し、稼働した分だけ課金される(従量課金)。
EC2の料金プランは、主に以下の4種類が挙げられる。
オンデマンドインスタンス
稼働したインスタンスの数と時間の分だけ課金されるオプション。
使わない分のインスタンスを停止させると、停止させている間の料金は課金されない。
リザーブドインスタンス
インスタンスを使用する量があらかじめわかっている場合、1年や3年という期間で契約することで料金の割引が受けられるオプション。
スポットインスタンス
他のユーザーがインスタンスを使っていない期間は料金が安くなり、使っている期間は料金が高くなるといった具合に、料金が市場価格のように変動するオプション。
インスタンスを使用するユーザーが増えてきてキャパシティが減ってくると、AWSによって強制的にインスタンスの使用を止められてしまう。
そのため、途中で中断してはいけないインスタンスには向かないオプションである。
Dedicated Hosts
EC2を使用するホストを占有するオプション。
インスタンスに対してではなく、ホストに対して課金される。
参考文献:AWS認定資格試験テキスト・AWS認定クラウドプラクティショナー