本記事は Craft Egg Advent Calendar 2022 25日目の記事です
https://qiita.com/advent-calendar/2022/craftegg
【12/24】AIでイラスト生成してみた
【12/25】Unityクライアントゲームエンジニアの技術書紹介(本記事)
はじめに
株式会社Craft Eggでクライアントエンジニアをしている鎌田です。
この記事では、筆者が実際に読み、社内施策でエンジニア向けに共有したゲーム・プログラミング関連書籍をいくつかピックアップして紹介します。
前半2冊はプログラミング全般で役立つもの、後半3冊はそれぞれのエンジンや分野に特化した本となっています。筆者がUnityクライアントエンジニアの為、内容はクライアント向けのものになっていますが、ご了承ください。
リーダブルコード
10年前の書籍で様々な場所でも見かけることも多いですが、良書なので紹介します。
見た瞬間に用途が理解できる名前の付け方、コメントの書き方などが、良い例と悪い例とセットで載っているためわかりやすいです。空き時間に時々見返して、自分のコーディングを見直すのも良いと思います。
Game Programing Patterns ソフトウェア開発の問題解決メニュー
キウイの表紙が印象的でかなり有名な本なため既に読まれている方が多そうですが、せっかくの技術書紹介ということでピックアップ。
GoFのデザインパターンを元に、それをゲームにどう落とし込むかまで丁寧に書かれています。また、各パターンの特徴だけでなく扱う上での注意点も書かれているので、実際の現場で使用するか否かの指針の一つとしても役立つと思います。
サンプルコードはC++で書かれていますが、C++を知らなくても他のプログラミング言語を触ったことがある人ならそこまで読むのに苦労することはないと思います。
Unity ゲームプログラミング・バイブル 2nd Generation
去年発売されたUnityのゲーム開発現場で役立つことを37個のトピックでまとめた本です。
内容はUnityの基本機能からFirebase, Zenject, 動画広告など、Unityやそれに関連する様々な機能を広く取り扱っています。
とにかくジャンルが多いので、基本的には自分が気になる部分だけピックアップして読む、仕事中に思い当たる節があった時に見返すなどして、少しずつ読んでいくことを推奨します。
鈍器と呼んでも差し支えないほどにはページ数が多いので、出来るなら電子書籍で購入する事をオススメします。
FFXVの人工知能 -ゲームAIから見える未来-
3年前くらいに発売された本で、FFXVの各所で使われているAIをどのように考案しツール作成を行なったかが書かれてします。
PQS, ステートベース, ビヘイビアツリーなど、実際に使用されている基本的なAIアルゴリズムの説明も図で説明されているので、FFXVプレイ済み or ゲームAIに少し興味がある人にかなりお勧めできます。
(ゲーム画面やゲーム制作ツールの画像が多めなので、AIにあまり興味なくても単純に見応えあり)
個人的にお勧めの章は10章:写真AIです。
実践ゲームUIデザイン コンセプト策定から実装のコツまで
内容としてはUIデザイン〜ゲーム内への実装までの流れが書かれています。
デザインだけでなくファイル命名規則の重要性・デザイナーとエンジニアがそれぞれどの作業まで担保するかなど、実際のゲーム制作現場あるある話が多いためかなり読みやすいです。
チャプターの最初にどのセクションが関わるかが書いてあるので、最初はエンジニアの部分だけ読むのも良さそうです。
おわりに
一口にクライアントエンジニアと言っても、グラフィック・サウンド・ゲームロジックなど分野は多岐に渡るので、書籍から技術を学ぶ場合は、自分の興味のある分野の本から読んでみる方が、モチベーションも保ちやすいので良いと思います。
今回は社内施策で共有した技術書籍の一部を紹介しましたが、一つでも興味がある本が見つかれば幸いです。