はじめに
次世代ローコードプラットフォームNoodlがオープンソースになることを発表しました。
そこで先日Githubに公開されたばかりのNoodl Cloud Service
を自分のPC環境に構築。Noodl上から自分のSelf Cloud
を使用できることを確認しましたので。その手順を共有します。
Noodl Cloud ServiceとはNoodl上でバックエンド処理を構築するためのプラットフォームです。MongoDBとExpress、Node.js上に構築されたParseで構成されています。Self Cloudとはこの環境を任意のPC上に構築できるということです。
Noodl Cloud Serviceの構築
Noodl Cloud ServiceはDocker上に構築されています。なのでまずはDockerをインストールしましょう。MacまたはWindows用のDockerデスクトップをダウンロードします。Docker Composeが自動的にインストールされます。 Linuxの場合はCompose の最新バージョンを使用していることを確認してください。
WindowsPowerShell を起動して、docker version コマンドでバージョン情報が表示されるところまで確認します。
> docker version
次にGithubからNoodl Cloud Service
のコートを取得し、ディレクトリを移動します
> git clone https://github.com/noodlapp/noodl-cloudservice.git
> cd ./noodl-cloudservice/
dockerコマンドでNoodl Cloud Serviceのコンテナを起動します。しばらく待つとNoodl Cloud Serviceが立ち上がります。
> docker compose up
コンテナの起動に使用するdocker-compose.yml
ファイルは MondoDBの構築,NoodlCloudServiceの構築それぞれに必要な環境変数の設定を行っています。
ちなみに、セキュリティを考慮してDB接続用のUserNameやPassWordはご自身の環境に合わせて変更してください
Noodl Cloude Service側の設定で重要なのはMaster Key
とAPP ID
でどちらも任意に設定できます。Noodlで必要になるので自分用にメモしておいてください。
version: '3'
services:
mongodb:
restart: unless-stopped
image: mongo:latest
container_name: noodlapp-mongodb
ports:
- "27017:27017"
volumes:
- mongodb-data:/data/noodlapp-db
environment:
MONGO_INITDB_ROOT_USERNAME: yourusername
MONGO_INITDB_ROOT_PASSWORD: yourpassword
MONGO_INITDB_DATABASE: noodlapp
cloudservice:
restart: unless-stopped
build:
context: .
dockerfile: Dockerfile
container_name: cloudservice
environment:
NODE_ENV: production
PORT: 3000
MASTER_KEY: mymasterkey
APP_ID: myappid
DATABASE_URI: mongodb://yourusername:yourpassword@mongodb:27017/noodlapp?authSource=admin
PUBLIC_SERVER_URL: http://localhost:3000
ports:
- "3000:3000"
links:
- mongodb
volumes:
mongodb-data:
NoodlのCloud ServiceとしてSelf Cloudを選択する
NoodlメニューのCloud Serviceを選択し、Available Cloud Servicesの+
ボタンを押してサービスを追加します。
Add new cloud service
画面でUse self hosted cloud service
にチェックを入れた後。下記必要な情報を入力し。Create new cloud service
を押しすと設定が保存されます。
Field | 内容 |
---|---|
Name | Cloudサービスの名称(任意) |
Description | 説明(省略可能) |
Endpoint | Docker上で構築したSelfCloudServerのURL。デフォルトだとhttp://localhost:3000 |
Application ID | Self CloudのID。Dockerfile上で任意に設定可能 |
Master key | Self Cloudと接続するためのセキュリティキー。Dockerfile上で任意に設定可能 |
あとは設定した名称(ここではSelf Cloud)を選択してUse in editor
を選択することで、Docker上に構築したSelf Cloud ServiceをNoodlで利用することができます。
Noodl上でCloud変数を利用する
最後に実際にSelf Cloud Serviceが利用できているかNoodl上で確認しましょう。
Cloud ServieメニューからOpenDashboard
を選んでConfigに新しいCloud変数を作成します。ここではParameterName
をNoodl、Type
をString、Value
をHello Noodlとしました。簡単に確認できるようにMasterKey
の確認は不要(No)としました。
次にこのCloud変数を利用するため、Noodlエディタ
上で右クリックし。Nodeエディタ
を開いてRead&WriteDataからconfig
を選択。してConfigノードを配置します。
SelfCloudと正しく接続できていれば、Parameter
として設定したNoodl
が選択できるはずです。
まとめ
以上、自分のPC内にNoodlのCloud Serviceを構築する方法。利用する方法を説明しました。
オープンソース化によって、Noodlがより多く企業や組織、個人開発者に利用されるようになることを期待していますし、その一助になればと思っています。
参考文献
- Noodlのオープンソース化について
- バックエンドを構築する
- Github Noodl Cloud Service