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NanoPi Fire3 のkernelをBuildする

Last updated at Posted at 2019-09-27

#はじめに
一般にLinux Kernel Buildは一仕事です。
訳あってNanoPi Fire3-LTSの独自カーネルを作りましたので、ここにまとめます。

#摘要
通常,Linux Kernel Build是一项工作。
我翻译了NanoPi Fire3-LTS的原始内核,所以这里是一个总结。

資料を読む

まずこれをしっかり読んでください。

Kernel Sourceを入手する

資料を読んだ方は分かってますね。
kernel.org の生のSource ではダメです

git clone https://github.com/friendlyarm/linux.git -b nanopi2-v4.4.y --depth 1

gitでfriendlyarmの特製パッチが当たったものを入手してください。

時計を合わせる

makeを使う前には時計を合わせましょう。

ntpdate ntp.jst.mfeed.ad.jp

Build環境を整える

ここでは調達したNanoPi Fire3しかLinuxを持っていないという前提で行きます。もちろんx86_64のLinuxを持っていればクロスコンパイル環境を作りそちらでBuildすることは可能です、というかソースコードはそういう前提で作られています。

cd /usr/bin
ln -s gcc aarch64-linux-gcc
ln -s ld aarch64-linux-ld
ln -s nm aarch64-linux-nm
ln -s ar aarch64-linux-ar
ln -s objcopy aarc64-linux-objcopy

お分かりでしょう。
クロスコンパイラーの代わりにレジデントコンパイラーを充ててしまいます。

.config を作る

普通動いているkernelの/bootにbuildしたときのconfigが残してありこれを改造して独自カーネルを作りますが、fire3にはありませんし、kernel自身からconfigを取り出せるようにもなっていません。素から作っては見たものの案の定走りません。.configは自動生成されるのです。

touch .scmversion
make nanopi3_linux_defconfig

Kernel Huck する

作業に自信がある方はこの工程でconfigをいじり、ドライバーを整理します。
慎重な方はここはいじらず最後まで推奨カーネルが動くことを検査してから、2度目に行うが良いでしょう。

apt install ncurses-dev
make manuconfig

たくさんの項目があります。
肝心なものを削ると、立ち上がらなくなります。

build

make -k -j4

数時間かかります。-j8を指定したいところですが、memory不足でかえって遅くなるようです。
寝る前に仕掛けてさっさと寝ましょう。
起きたらエラーが出てました。
こういう時にmake -k を指定するとエラーが影響しないところは先に進めてくれます。
/usr/src/linux/arch/arm64/include/asm/vdso.h
です。
42行目に
#define vdso_offset_sigtamp 0x06c0
を書き加えたらおとなしくなりました。
まあ、この程度は気のせいでしょう (^^;

backupする

ここでおもむろにSDをバックアップします。
SDをreaderに挿します。

ddrescue -f /dev/mmcblk0 /dev/sda

backupのSDを抜き、安全なところに保管してから、

mount /dev/mmcblk0p1 /boot
make install
reboot

どうでしょう?上がりますか?

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