はじめに
Raspberry PI 3 model B+ のように、Wi-Fi, BlueTooth Low Energy等の無線機が載っていて、かつ技適マークがない(執筆当時)ボードはソフトウエア設定で、電波を出さないようにしても、電源を入れれば電波法違反だという。何とか対策はないものか?
私が総合通信相談所 03-6238-1940に電話して聞いてみました。
やり取り
#マイコンボードに技適非対応のWi-Fi等の無線機が載っている場合、電源を入れると電波を出してなくても違法になるというのは間違いありませんか?
$無線局の開設に当たるので違法です。
#アンテナパターンを切断したらどうなるでしょう。
$アンテナをとっても電波は出ますので違法です。
#ターミネートしたらいかがですか?
$ターミネートしても電波が出るので違法です。
#アンテナを取ったり、ターミネートすれば出力はかなり小さくなりますが。
$小さくなっても電波は出ます。
#微弱無線局の範疇まで弱くなればどうでしょう。
$使用周波数帯はどこでしょう。
#2.4GHz帯と5GHz帯です。
$電界強度はどれくらいでしょう。
#35μV/m (3m法)以下です。
$それは微弱無線局で合法です。
#先に言った「アンテナを外す」、「出力を終端する」いずれの方法でも電波出力が微弱無線局の要件を満たせば違法ではないという事ですね。
$はいそうです。
#お名前頂けますか?
$木上です。
#木上様ありがとうございました。
結論
- Wi-Fi搭載技適非対応ボードは電波を出さなくても電源を入れると電波法違反。
- アンテナを外す、終端する等で電界強度が35μV/m (3m法)以下になるよう改造すれば適法。