#はじめに
##auひかりではAsteriskを使えない?
私はauひかりを契約しています。貸与されたRouterを設定していてびっくりしました。裏設定で 5060/udp (sip) が内部電話ポートに固定され、LAN に出すことができないのです。これでは Asterisk (PBX) を使って IP-Phone網 を構築することができません。
##抜け道はある
しかしExpress Talkを一度 install するとその後 Router を工場出荷時に戻さない限り、Asterisk が使えるようになることに偶然気付きました。なにがしかの設定をuPnPで行っている模様です。「一縷の光」を求めて何を設定したのか調べたのですが何も見えません。Express Talkを作ったNCH Softwareに聞いても「教えられません。」と冷たい返事でした。
#auひかりでAsteriskを使った記事を発見
やればできるという事は分かったので慎重に検索を繰り返しました。すると「CuBox-i2」にArchLinuxをインストールしてAsteriskを稼働するというページを見つけました。私と動作環境は全く異なりますが、やってみると繋がるではないですか!
#動作確認環境
私の動作環境は秋の通りです。
- Raspbian 4.9.80-v7+
- Asterisk 13.14.1~dfsg-2+deb9u3
- Raspberry Pi 3 model B
- Fusion IP Phone smart
の環境下です。
#設定
設定はとても簡単です。
sip.confの[general]に以下の設定を追加します。
bindport=5062 # default 5060
nat=yes
ルーターの設定変更はありません。
設定を変更したらAsteriskをrestartします。
結論
- auひかりでもasteriskは使え、呼にも対応可能
- 5060/udpがふさがっている場合は重ならない代替Portを使えばよい。
- Fusion IP Phone Smart はAsteriskが登録に行った時のip_adderss:portで呼び出す。