3
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

Civic TechAdvent Calendar 2019

Day 20

シビックテックとリベラルアーツ

Last updated at Posted at 2019-12-20

Code for AICHIの南谷真です。某所の情報システム課で働くかたわら、シビックテックの活動をしてきました。Code for AICHIは2019年12月で設立から2年を迎えました。来し方を振り返りつつ、行く末を考えてみました。

Code for AICHIの振り返り(2019年)

2019年のイベントの総回数は84回(前年は68件)。2月のTV局の視聴データアイデアソン、3月のIODD、4月のIm@s hackathon、6月のJWLI Bootcamp@名古屋、受賞だと9月のIBM CALL FOR CODE(セミファイナル、イベント登壇)、11月のHERO'S REAGUE(Civictech部門 審査員特別賞)がありました。
また月1回で開催しているシニアもくもく会、スキルシェアを目的としたナイトサロンがあり、ざっと週1,2回程度はどこかで何かをしていることになります。ナイトサロンのタイトルは以下です。

  • Kintoneを使ってデータをWEBへ登録しよう!
  • Vtuberになろうー!
  • Chainer Cafe」~Chainer入門#0(環境構築〜CNNを使った画像処理編)~
  • RPAを体験しようー!
  • 3d cadを体験しようー!
  • 勝手にワトソンカフェ
  • micro:bitでセンサーを扱ってみよう!

ちょっとやり過ぎかもしれないと時折感じます。Code for AICHIの目的である「高齢福祉」「ジェンダー」「教育」と運営しているメンバーができること、やれることを進めていった結果ですね。生きにくい、コマッタことはHackしよう、便利なことはshareしようと言ったところです。

社会課題の「解決」とリベラルアーツ

カタカナの「シビックテック」はわりと世の中で見るようになったのではないでしょうか。Civic techには適切な日本語の訳がほしいと思うのですけれど。
シビックテックとは「市民が(情報通信の)テクノロジーを使って、社会の課題を解決すること」と説明されることが多く、Code for AICHIもこの文脈に依拠しています。
以前からぼんやり感じていたのですが、課題をどう「解決」するか、「解決」とは何かを追求しだすと(企業や組織だと当然考えされられますが)、壁に突き当たります。

社会課題の「解決」

課題の解決を「現在、未来の不都合な状態を減らす、なくすこと」とすると、こうしたことは世の中の組織や企業によって行われています。
シビックテックを行う意味を模索することや、多様な課題にどう向き合うかは現場の知見だけでは難しく、「考えることを考える」ようなフレームワークが必要だと感じています。多様な課題に対して、自分たち自身が何者かを問われるとは逆説的ですが。

リベラルアーツ

大学のリベラルアーツはこれにあてはまりそうです。大学で学ぶ研究の手法なのですが、文系、理系を問わず、学問には分野を超える共通の要素、例えば論理・分析・批判的思考・行動倫理などがあります。
共通する部分をベースに、個別の学問分野の壁を越え、多様な知識と広い視野で物事を判断することがリベラルアーツの理想です。これは答えのない課題へのアプローチの方法でもあります。大学の学知を活かして、大学の外でもやってみるのも面白そうです。文理を問わず、研究者や学生さんと共同研究ができたらとも考えています。

Re:DESIGNで行こう

2020年はCode for AICHIの代表の手法をまねて、巻き込むコミュニケーション**「マキコミ」と踏み込むコミュニケーション「フミコミ」で行こうと思います。あとはやり切る意志でしょうか。「やりきりましょう!」**とよく言われます。そんなに簡単に言うなよ…と苦笑しつつ、やり切ろうと思います。

Code for Japan summit 2020

Code for Japan Summit 2020 は愛知県で開催いたします。テーマはRe:DESIGNです。大文字のDESIGNは考えや行動の枠組み、フレームを意味しています。世の中やcode for 界隈のあり方について、design with ○○でフレームをとらえ直し、変えたいみたいものです。

3
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?