テスト実施の流れ
テスト実施がどのような流れで行われるのか、その過程を5つ書いていこうと思います。
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準備
テスト実施の前には、テスト対象そのものや、実施の方法、その環境などを準備する必要があります。具体的には「テスト対象のソフトウェア」「テストケース」「テストデータ」「テストデータ」「テスト環境」を用意します。 -
確認
具体的な操作などはテストケースに記載されていますが、それ以外にも「いつ」「何を」「誰が」を確認しなければテスト実施はできません。従って、テストケース内の「前提条件」「作業手順」「期待結果」に加え、テストケース外の「スケジュール」「テスト環境の内容」「報・連・相の対象」について確認する必要があります。 -
実施
テストケースに記載されている通りの「前提条件」を用意し、記載通りの「作業手順」でテスト対象のソフトウェアを操作したら、その実施結果を「期待結果」と比較します。比較の結果、両者が統一と判断できるならテストログ(テスト実施の結果を記録したもの。テストケースと一体のドキュメントとなっていることも多い)の記入欄に"OK"と記載し、次の項目に進みます。また比較の結果、両者が同一でないと判断で切るならばテストログに記入欄にNGと記載し、どのような事象であったのか開発担当者に報告します。 -
報告
実施結果と同一とならなかった場合、テストオペレーターはこれを不具合として開発担当者に報告しなければなりません。さらに「本当はこんな挙動でユーザーが満足するのだろうか」といったユーザーの要求を満たさないような実施結果も不具合として報告する必要があります。このような報告を「欠陥レポート」と呼びます。開発担当者は欠陥レポートの記載内容を参考にソフトウェアを修正します。(修正不要と判断される場合もあります。その場合テストログも修正され”OK”となります。)ですから欠陥レポートは、どのような不具合が、どのような常謙也手順で発生したのか、正確に把握できるようなドキュメントでなければなりません。
欠陥レポートを作る(これを「起票する」と表現します)前に必ず「作業手順」と「期待結果」を誤認していないかを確認します。さらに少なくとも3回は同じ操作を繰り返して不具合が再現するかをチェックするのが良いでしょう。
- 改修確認
欠陥レポートにより報告された不具合は、開発担当者によって修正されます。この修正されたソフトウェアを再確認するのもテストオペレーターの仕事です。ここで不具合が修正されたことが確認できたならばテストログの”NG”は再確認”OK”に変更されます。不具合が残っているようなうならば、再度欠陥レポートを起票し、開発担当者に修正を依頼します。
まとめ
- テスト実施の流れには分岐や繰り返しがある。
- テストケースを正確に実施しつつ、ケース外の不具合に関しても積極的に報告する。