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WLinux を Windows 10 で使う最小手順

Last updated at Posted at 2018-12-20

WSL (Windows Subsystem for Linux) 向け Linux ディストリビューションである "WLinux" に RHEL ベースの "WLinux Enterprise" が登場しました。

これを機に WLinux を使うようにしてみたので セットアップ Tips を紹介します。

2019年11月 更新

WLinux の後継である Pengwin について記載しました。 → WSL向けディストリビューション "Pengwin" を Windows 10 で使う最小手順

TL;DR

  • Windows Store から WLinux をインストール
  • $ sudo apt install -y libssl-dev libreadline-dev zlib1g-dev (Ruby を入れる場合)
  • $ wlinux-setup
  • 気に入ったら CMD> wslconfig /s WLinux で規定のディストリビューションにする

注意:有料ですからお気を付けください。

以上です。

WLinux のインストール

WLinux もしくは WLinux Enterprise それぞれ Microsoft Store からのインストールになります。 wlinux で検索すれば見つかるはずです。

今回私が使うのは WLinux の方です。後述しますが、それぞれベースディストリビューションが異なり、個人的には Debian 由来の apt 等、慣れ親しんでいるからという一点で WLinux を選んでいます。

image.png

インストール先

Windows 上では C:\Users\YOU\AppData\Local\Packages\WhitewaterFoundryLtd.Co.**\ に入ります。
rootfs はこのディレクトリの下の LocalState\rootfs\ です。

ちなみに Ubuntu 18.04 なら C:\Users\ma2sh\AppData\Local\Packages\CanonicalGroupLimited.Ubuntu18.04onWindows_** に入ります。

まあここを直接いじることは無いと思いますが、覚えておいて損はありませんので掲載しておきます。

WLinux と WLinux Enterprise はベースディストリビューションが異なる

  • WLinux は 2018年9月にローンチした、Debian ベースのディストリビューション
    • パッケージ管理は apt
  • WLinux Enterprise は 2018年12月にローンチした、RHEL (RedHat Enterprise Linux) ベースのディストリビューション
    • パッケージ管理は yum

出典: WhitewaterFoundry/WLinuxWinodws 10にRHEL互換の新しいLinux「WLinux Enterprise」登場

wlinux-setup コマンド

WLinux のインストール後に LANG やスクリプト系言語のセットアップだけでなく、特定のディレクトリをカレントにして起動できるシェル拡張 "Open with WLinux" をインストールしてくれる、対話形式のセットアッパーです。

$ wlinux-setup

以下のようなダイアログが表示されます。ぽちぽちと選択して [OK] すれば、それにあった環境がインストールされるというものです。

wlinux-setup.png

  • LANGUAGE: LANG 設定をします。 ja_JP.UTF8 とか入れたければここからです。
  • EXPLROER: 右クリックで "Open with WLinux" を開いてくれるシェル拡張のインストールです。
  • SHELLS: WLinux は bash が標準ですが、それ以外の csh 等入れたいときはどうぞ。
  • EDITORS: 試してません、ゴメンナサイ。私は Windows 側で VScode 使うんで。
  • PYTHONPI: Python 3.7 をインストールしてくれます。pipも入ります。
  • NODEJS: 最新の Node.js と npm を入れてくれます。
  • GO: 試してません、ゴメンナサイ。たぶん最新の golang が入ります。
  • RUBY: rbenv を使って Ruby をインストールしてくれます...が!事前準備が必要ですのでご注意
  • DOTNET: 試してません、ゴメンナサイ。
  • JAVA: 試し(ry
  • POWERSHELL: 試し(ry
  • GUI: 試し(ry
  • DOCKER: Windows 側で動かしている Docker daemon (Docker for Windows) と通信できるようにしてくれます。ですのでインストールされるのは docker コマンドだけですのでご注意を。
  • CASSANDRA: 試してません。なぜこの並びに入るのか、ちょっとよくわかりません。

PYTHONPI で install される Python 3.7 with PyPi の運用;

pip~/.local/bin/pip にインストールされます。即ち pip を実行する際には --user を付けましょうという事です。
もちろん python3 -m venv DIR と venv を使って運用することも可能です。

$ pip install --user awscli

単純に pip install してしまうと /usr/local/* に配置しようと試みますが失敗します。
また sudo pip は環境変数 PATH に ~/.local/bin が標準では含まれないので system-wide に入れるならひと手間 (/etc/sudoers を編集)する必要があります。

RUBY / rbenv を使った Ruby の install;

WLinux インストール直後で wlinux-setup から RUBY を選んでも失敗します。
失敗時の /tmp/ruby-build.*.log を見てみると、必要な extension の build に失敗しているためです。

そのため sudo apt install -y libssl-dev libreadline-dev zlib1g-dev で必要なライブラリをインストールしてから改めて RUBY のインストールをしましょう。

失敗の様子;

/tmp/ruby-build.*.log
installing capi-docs:               /home/ma2shita/.rbenv/versions/2.5.3/share/doc/ruby
The Ruby openssl extension was not compiled.
The Ruby readline extension was not compiled.
The Ruby zlib extension was not compiled.
ERROR: Ruby install aborted due to missing extensions
Try running `apt-get install -y libssl-dev libreadline-dev zlib1g-dev` to fetch missing dependencies.

apt で入れた後で改めて wlinux-setup からインストールしようとすると、以下のように不吉な文言が表示されますが、気にしないで行きましょう。
(理由は このへん)

以下のパッケージには満たせない依存関係があります:
 libcurl4-openssl-dev : 競合: libssl1.0-dev しかし、1.0.2q-2 はインストールされようとしています
 libssl-dev : 競合: libssl1.0-dev しかし、1.0.2q-2 はインストールされようとしています
 libssl1.0-dev : 競合: libssl-dev しかし、1.1.1a-1 はインストールされようとしています
E: 問題を解決することができません。壊れた変更禁止パッケージがあります。

気に入ったら既定にしませう

cmd.exe から wslconfig で既定のディストリビューションが設定できます

>wslconfig  /l
Windows Subsystem for Linux ディストリビューション:
Ubuntu-18.04 (既定)
WLinux

>wslconfig /s WLinux

>wslconfig  /l
Windows Subsystem for Linux ディストリビューション:
WLinux (既定)
Ubuntu-18.04

あとがき

Just do it!

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