TP-Link Deco M5 で、家庭内の Wi-Fi 環境を刷新しました。
理由は "広い我が家" におけるWI-Fi接続環境の向上です。
TL;DR
- 単一 SSID 環境は非常に便利
- AP 間ローミングや AP ダウンにおいても多少のパケットロスはあるが無事動く
- Deco M5 をルーターモードとして構成、 RTX1200(PPPoE ルータ) の配下で多重 NAT 運用してみたが、Nintendo Switch のようなゲーム機で遊んでも問題なく動いている模様
- ゲスト Wi-Fi の ON/OFF が気軽にできるのは便利
※ 私の構成は Wi-Fi AP のバックホール回線(ネットへの接続回線)はすべて有線にしています。そのため AP 間を無線でつなげる方法については未調査です。
TP-Link Deco にした理由
日本において調達できるメッシュ Wi-Fi 環境を作ることのできる AP の一覧は 24Wireless さんにまとまっています
この中で TP-Link Deco M5 にした理由は以下2点の理由です。
- 安かった
- 2個入りで 18,900円のパッケージが Amazon.co.jp で売っており、知りうる限り AP 単価が一番リーズナブル
- ブリッジモードをサポートしている AP が欲しかった
- たとえば Google Wi-FI はメッシュ構成(複数台構成)においてブリッジモードをサポートしておらず、ゲーム機とか UDP ベースアプリとかで多重 NAT を辞めたくなった時に困るので、選べる機種が欲しかった
- 構成図にもありますが回避用 Wi-Fi AP を作ることでこの問題に対応することにしました
構成と使い勝手
最終的にはこのような構成になりました
※ 「いまだにADSLかよ!」というのは田舎という事をお察しください。
※ AP 間が 15m もあるような家に住んでいます。田舎なのです。
セットアップに必要なもの
初期セットアップはスマートフォンから Bluetooth で行います。セットアップ後は IP 経由です。
また、TP-Link ID が必須になります。セットアップ中にも作ることができます。メールアドレスが必須ですのでお気をつけください。
画面などは INTERNET Watch の清水理史の「イニシャルB」に詳しく記載されています
ちなみにですが初回セットアップにおいて Bluetooth で接続すると、一回目は Deco M5 が再起動するという現象が見られました。 (ファームウェアバージョン: 1.1.6 Build 20171103 Rel. 47257)
1分程度すると再起動が完了して再度 Deco M5 セットアップを行えるようになりました。一回目だけの問題なのかな?
多重 NAT にした理由
Deco M5 はルーターモード・ブリッジモードどちらでも運用可能です。
今回はルーターモードで運用しています。
理由はペアレンタルコントロールによる「接続制限」です。この制限は端末毎(MAC アドレスベース)に適用でき、例えば布団の中にゲーム機やスマホを持ち込んだゴニョニョ行為をシャットアウトできます。
この機能はブリッジモードでは利かせることができないため、ルーターモードにしています。
ただしこの場合、構成図の通り多重 NAT になってしまいます。影響がありそうなのはゲーム機などで良く使われる UDP ベースアプリですが、Nintendo Switch でスプラトゥーンをやってみた限りでは大丈夫そうでした。
AP 間ローミングや AP ダウン時の挙動
AP 間ローミングはもちろん稼働します。 AP 切り替え時にパケットロスが少々発生しました。 1~3 %くらいです。 ssh してると「お?ちょっと詰まった?」くらいです。
通信中に AP がダウンした時でも、他の AP に接続するように頑張ってくれます。
パケットロスもさることながら(3~5%くらい)、遠い AP に接続することになるため、当然 RTT が遅くなります。私の環境で 8.8.8.8 に対して近隣 AP 接続の時は 35 ms だったものが、 AP 切り替えで 3000 ~ 5000 ms となる現象もありましたが、頑張ってくれている事が伝わってきます。
ちなみに AP が電源投入されてから ready となるまでの時間は 50 ~ 60 秒くらいです。もちろん AP が回復すれば自動的に条件のいい AP へ切り替わり、通信環境も回復します。
ゲスト Wi-Fi を作る/OFFにするのが簡単。Alexa からも!
ゲストネットワークを ON にすれば、ゲスト専用の SSID を作ることができます。
また OFF にするのも簡単です。
しかもこの ON と OFF は Alexa の TP-Link ルータースキルから 「アレクサ、ティーピーリンクを開いてゲストネットワークをオンにして 」
といった形で制御できるので、より手軽にゲスト Wi-Fi を提供することができます。
ちなみに、いままでの Wi-Fi AP 環境
10年来に渡り BUFFALO さんと I-O DATA さんの製品を使って、別々の SSID 運用をしてました。(増築パターンです)
TP-Link decoさんの就任によって退役となりましたWi-Fi APの勇姿。本当にお世話になりました。 pic.twitter.com/4oX7BbFexk
— Kohei(max)MATSUSHITA (@ma2shita) 2018年6月3日
例に漏れず、エリア外になっても Wi-Fi をつかみ続けるという現象により使い勝手が悪いなぁという状態だったので、それを刷新したかったのです。
あとがき
天井裏に行ったりと完全に物理作業でした。。。本格的な夏になる前にやっておいて良かったと、本当に思います。(めっちゃ暑い)
結局ブリッジモードを使っていないので Google Wi-Fi でも良かったかも、とも思いますが、安いので喜んでいます。
あと、家庭用とは言ってますが、実際はスモールオフィスでも役立ちそうです。
折角なのでアフィリエイトリンク踏んでくれるとうれしいww
EoT