はじめに
前回Lag関数の設定方法について記事を投稿しましたが、その際に気づいた注意点についてまとめます。
そもそもLag関数とは?
以下5つを設定して、指定した順序でメトリック値を表示させる関数です。
・ValueList:表示させたいメトリック ※選択肢はデータセット内のメトリック
・Offset:並べ替えで指定したものに対し、いくつ前を表示するか
・DefaultValue:初期値
・区切り(BreakBy):並べ替えの区切りとなるもの
・並べ替え(SortBy):基準となるもの
設定方法など詳細は以下記事をご参照ください。
Lag関数使用時の注意点
表示された結果から「いくつ前(後)」の値を表示する
[Offset]には「1ヵ月前」という設定はできず、「表示結果のいくつ前」という設定をします。
※「いくつ後」という設定も可能
そのため、たとえば以下のようなダミーデータ、6月、8月、9月のデータがあった場合に「1つ前のデータ」と設定すると以下結果となります。
月 | 金額 | 前月金額(Lag関数を使用した1つ前の金額) |
---|---|---|
06 | 1,000 | 0 (表示するものがないため[DefaultValue]に設定した値を表示) |
08 | 1,300 | 1,000(6月の金額) |
09 | 1,700 | 1,300(8月の金額) |
7月分が存在しないため、8月の前月金額には6月の金額が表示されます。
定期的に発生するデータに対して有効
毎月など定期的に発生するデータを表示させる場合には、この関数はとても便利だと思います。
また、今回の例のように7月データがない場合は、あらかじめ「7月:0円」というデータを作成しておけば、出力結果にも7月データが表示され、1つ前=前月となります。
月 | 金額 | 前月金額(Lag関数を使用した1つ前の金額) |
---|---|---|
06 | 1,000 | 0 (表示するものがないため[DefaultValue]に設定した値を表示) |
07 | 0 | 1,000(6月の金額) |
08 | 1,300 | 0(7月の金額) |
09 | 1,700 | 1,300(8月の金額) |
おわりに
MicroStrategyの関数は意外なところに落とし穴があるので、一度試してから使用を検討するといいかもしれません。
使いこなせると関数も豊富にありますし、様々な要望を実現できるかと思います。
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