はじめに
社会人になってから「ロールモデルを見つけるといいよ!」と言われたことがある人は多いんじゃないでしょうか。
でも、ロールモデルを見つけてどうすればいいのか、なんでロールモデルを見つけるといいのかを説明できる人は多くないと思います。僕自身、曖昧だったのでこちらの書籍を読んでみました!
今回の記事では、ポイントをご紹介します。
ロールモデルとは?
コトバンクで検索したところ「自分にとって、具体的な行動や考え方の模範となる人物のこと。」だそうです。
無意識で憧れる人の行動や考え方を模倣することは誰しもあるそうです。(アニメキャラに憧れて隻眼になったり、手に包帯まいたりするのも一種のロールモデルを見つけた結果なのかも…)
ロールモデルを見つけると何がいいの?
書籍では20代で成長するために近道をしましょうと。
上司からパワポ資料作成をお願いされたとき、みなさんならどうしますか?
・まっさらなパワポに1から自分でスライドレイアウトを考え、適切なフォントを設定し、内容を記載していく。
・部署内で共有されているテンプレートを拾ってきて、内容だけ書き込んでいく。
後者でやったほうが、圧倒的に速いし、クオリティも担保されていますよね。
キャリア形成も当然同じでテンプレートがあるなら真似したらいいんです。それが近道です。
ロールモデルを活用してメリットとなるのは「しなくていい努力はできるだけせず、本来するべき努力に時間を費やす」ことができる点です。
ロールモデルハック
書籍のタイトルになっていますが、この言葉は著者の造語です。
ロールモデルを「ハック」するというのは、ロールモデルの思考をそのまま「取り入れ」、ロールモデルの成功パターンをそのまま「再現すること」
ロールモデルとあなたとの違いは行動パターンと思考パターンです。
つまり、この2つを真似することができれば、あなたもロールモデルと同じように成長できます。
ここで大事なのは行動だけを真似するのではなく、思考を取り入れるという点です。
スタイルいい女性が「朝は白湯を飲んでいる」と言ったからといって、その行動を真似するだけでは意味がありません。(結構やりがちですが…)
なぜ朝なのか。なぜ白湯を飲むのか。その行動に至った、思考を真似することが重要です。
ロールモデルの見つけ方
ロールモデルを見つけるときに大切なのは、「その人がどんな生き方をしているのか」「その生き方にあなたがどれだけ共感できるか」です。
そのために、以下の7つの項目を10点満点で採点し、バランスよく高い点がつく人を選びましょう。
1.人生で大切にしたいこと
2.ライフスタイル
3.パートナーシップ(生涯独身?家族を持ちたい?…etc)
4.働き方(会社員?経営者?チームで働く?個人戦?…etc)
5.お金
6.健康(睡眠、運動、食生活、休息…etc)
7.プライベート(友人は多い方がいい?休日はスケジュール埋まってないと嫌?…etc)
合計値が高い人ではなく、どの項目も高得点な人が適しています。↓
年収という観点からは目指していることと一致しても、その人のライフスタイルが朝から晩まで仕事漬けで、あなたがプライベートや健康も大切にしたいという考えを持っていることがあとでわかったら・・・
「私、こういうのは目指していないんだよね」と感じて、大きなギャップが生じてしまいます。
ギャップがあると行動や思考パターンを受けいれるのが難しくなりますからね…
思考パターンをどうやって把握する?
行動パターンは観察すればある程度は模倣できそうですが、思考パターンは見ているだけでは難しいですよね。
アナログですが、思考パターンを把握するにはロールモデルと直接関わりを持つことが大事です。 ともに行動し、行動の裏にある思考を聞いてみましょう。
「なんでいつもコーヒー飲んでるんですか?」
「なんで商談の時はそのネクタイなんですか?」
こういった些細なところに成功の秘訣や思考パターンの特徴があるので、どんどん聞きましょう。
ロールモデルハックするうえで大切な5つ
①素直さ
…アドバイスを受け入れ実践できる素直さは大事です。
②苦手を克服しない
…苦手の克服はコスパが悪いし、嫌なことをやっても成長の見込みは少ないから得意な分野に注力しましょう。
③言われたら「すぐやる」
…「今は忙しいから」「もう少し勉強してから」ではなく、瞬発的に実行しましょう。スピードは本気度が伝わりますし、20代に求められるのはクオリティよりもスピードです。失敗したらまた高速でやり直せばいいのです。
④やったら「すぐ報告」
…おすすめのお店や映画を伝えた数日後に感想聞けたら嬉しくないですか?同様にアドバイスをすぐ実行し、報告をくれたらロールモデル側も当然嬉しいし、もっと教えてあげようってなりますよね。
⑤さらに喜ばれることはなんだろう
…ロールモデルとのコミュニケーションに限らず、大切なことです。
要は「言われていないことをやる」ってことです。これは相手の気持ち(思考)を想像する訓練になりますし、上手くいけばロールモデルとよりいい関係になれますよね。
居酒屋での気配りなんかがいい例です。「そろそろ次の飲み物注文するかな」、「取り皿いきわたってるかな」とかですね。
終わりに
いかがでしたか。ロールモデルと直接関わりを持たないといけないので、社内の人でロールモデルを見つけると試しやすそうですね。