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はじめに

社内の部会にて「無差別級の最強エンジニアを決めるための祭典」と称してテックスキルとビジネススキルテストのようなものがありました。
その中で「Team Geek」についての出題があり、気になったので後日書籍を購入して読んでみました。
個人的に好きな内容の一部を記事にして共有させてもらいます!!

あと、以前投稿した記事↓が思いのほか多くの方に見てもらえて、チームビルディングリーダーシップの記事の需要を感じたので、今回も多くの方の参考になれば幸いです!!

Team Geekってどんな本?

Googleでエンジニアとして働いていた著者の体験談を交えながら、「他人とうまくやるコツ」や「チームビルディング」、「有害な人への対処法」などについて語っている本です。要所要所で海外的な冗談を交えながら話が進んでいくので、そこも面白いところです。

早い段階で、高速に、何度も失敗せよ

完成していないものを見られたら、何か言われるんじゃないかと本当に不安だ。細かいところまで見られて、バカだと思われないだろうか。

おそらく開発者あるあるですよね?ローカルで作業をして未完成のものは誰にも見えない場所で作るという。

Team Geekにおいてはこれはタブーで「隠したらダメになる」と。

正しい方向に進んでいるのか、上手くいっているのかをチーム内で早い段階で共有しておくことはとても重要です。
目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない」ってやつで1人で抱えて仕事をすることはそれだけでリスクになるということですね。

また、早期にフィードバックを得ることができるのはそれだけ失敗のリスクを下げることにも繋がります。
早い段階で、高速に、何度も失敗せよ」です。

優秀なチーム作りにはHRT

謙虚(Humility)
世界の中心は君ではない。君は全知全能ではないし、絶対に正しいわけでもない。常に自分を改善していこう。
尊敬(Respect)
一緒に働く人のことを心から思いやろう。相手を1人の人間として扱い、その能力や功績を高く評価しよう。
信頼(Trust)
自分以外の人は有能であり、正しいことをすると信じよう。そうすれば、仕事を任せることができる。

優れたチームを作るためにはこの三本柱(通称:HRT)が大事で、これは人間関係やコミュニケーションを円滑に進めることができるそうです。

業務上のアドバイスをするのにも、相手に尊敬をもって接することで言葉選びが柔らかくなり、過度な摩擦を避けることができる。
アドバイスを受ける側も自身に謙虚でいることで、相手からの意見を柔軟に受け入れることができる。
お互いを自身に恩恵をもたらす存在であると信頼すること。
どれも大事なことですね。

船にはキャプテンが必要

「マネジメント」病の治療法は「サーバントリーダーシップ」である。マネージャーの役割として最も重要なのは、執事や召使いのようにチームに奉仕することだ。

「ピーターの法則」によると多くの人は、無能なマネージャーの下についた経験があるそうです。
その経験を持った新人のマネージャーは「管理したくなる衝動」に駆られるケースが多く、これが悲惨な事態を招くとしています。(マネージャーなんだから「管理」しなきゃ!と思うのは当然だと思いますけどね…)

ここでいう悲惨な事態とは必要以上にマイクロマネジメントしたり、パフォーマンスの悪い人を排除したり、チームを破壊しかねない事態のことです。
そして、その治療法が「サーバントリーダーシップ」であり、チームに奉仕することが重要であるとしています。

サーバントリーダーの立場でHRT(謙虚・尊敬・信頼)の雰囲気を作りだし、時にはチームの方向性を示し、時にはチームメンバー間の人間関係を取り持ったりするのが、リーダーの役割なのですね。

チームをリードするときには、自分の考えを伝えて平静を保つことが重要である。なぜならチームは(意図するしないにかかわらず)君の反応や行動を見ているからだ。
その様子を把握するには、会社の組織図を歯車のように見ればいい。コードを書くエンジニアの歯車は小さくて歯が少ない。エンジニアの上司であるマネージャーもまた別の歯車だ。最終的にはCEOの歯車にたどり着く。これは最も大きな歯車であり、数百もの歯がついている。

小さな歯車であるエンジニアに対し、マネージャーは歯車が大きい為、周りへの影響が大きく出やすく、それは組織図の上に行くほど大きくなっていきます。
マネージャーが1回転するうちにエンジニアの歯車は2回も3回も回ってしまうわけですよね。

これは非常事態になると如実に出てきてCEOやマネージャーが焦ると下のエンジニアにも不安や焦りが伝播して、悪い方向に物事が進むわけです。恐ろしいですね…

有害な人に対処する

普通の人たちを排除するようなエリート指向のフラタニティではなく、ネガティブなふるまいを拒否するような文化を作るほうが健全だ。排除するのはあくまで振る舞いであり、特定の個人ではない。

※ここでいう「有害な人」というのは振る舞いが有害であることを指します。

その人自身を排除するのではなく、その振る舞いを排除するという考え方です。
よく言う「人格否定ではなく、行動そのものを注意しなさい」ってことに近いですね。

個人に対して「いい」、「悪い」というのは単純すぎる考えであり、有害な振る舞いを批判することが建設的で実践的であるとしています。

おわりに

いかがだったでしょうか?
Team Geekには文化の醸成の仕方、後輩育成の心得など様々な観点で勉強になることが多いです。
有名な書籍ですが、未読の方はぜひ読んでみてください。

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