なぜこの記事を書くのか
KPTというツールが意味ない!
もうKPTって聞くだけで、イヤだ!というアレルギーにすら感じてるような人に遭遇しました。
自分自身は、KPTというツールを使い続けてきた結果、思考停止しない人間になれたんじゃないかと思ってる人であり、そんなことないのになぁーと思ってる人です。
なので、何故そのKPTが上手くいかなかったのか?
きっとこんな、状況に陥って、KPTが回ってない/意味ないと思ってしまってるのではないかという失敗パターンを、想像できる範囲で纏めてみました。
本記事では、KPTとは?の説明は割愛します
こんな失敗パターン?
お客さん側の問題だったり、今の環境では解決策が何も出せないと思い込んでる
お客さんに相談してみて、問題共有をしてみることから始めてみませんか?塩漬けになってる P が沢山あるパターン
過去に出した P が積み上がっているが、現状、困ってなければ、それは P ではないと割り切って捨てる(剥がす)ことも検討してみましょう。整理して優先すべき P に集中してみてはどうでしょうか?「チームで問題を共有する場です」と言ってるのにPMがメンバばっかりに T を求め過ぎてるパターン
チームの問題と言ってるのに、どこかでメンバの責任だと思ってませんか?PMの立場からも反省することがあったり、サポートしてあげるような T があるんじゃないでしょうか?せっかく T を捻り出したのに目の前のスケジュールを優先して実行に移せてないパターン
T のハードルが高過ぎて実行するには時間が掛かるような内容になってませんか?ハードルを下げて実行できそうな T が他にありませんか?あるいは時間を確保出来るように、上司であったり、お客さんに相談することは出来ないでしょうか?実はPM自身も困っている P があるのだけど、PMだけで解決しなければならないと思い込んでるパターン
そのPMのプライドとか邪魔していたり、責任感があるが故にPMだけで解決しなきゃいけないと思い込んだりしていて、メンバに助けて欲しいと言えなかったりするパターン。
その問題が解決されないとメンバが影響を受けたりすることになりませんか?
プライドなんか捨て去ってしまってメンバに助けを求めてみましょう!ここからは会社の問題だから自分たちで解決する範囲ではないと勝手に思い込んでるパターン
会社の問題って放っておいて進むのでしょうか?問題を認識したのであれば、それを解決できそうな役員層とかキーマンとなる人を見つけ出して、問題コミットと解決を促すことから始めてみませんか?一撃必殺で一気に解決出来る、夢のような T を模索してしまうパターン
そもそも、ちょっとずつ問題を解決していきましょうというツールなので、一撃必殺で解決するなら苦労しないですね。その辺の認識がチーム内でズレてるようでしたら、あらためてチームでKPTを再認識させましょう。
自分的には筋トレと同じような感覚に近いです。スグに効果を求めてはいけません。継続的に行うことによって問題解決能力が高まるのではないかと思います。大人数で実施して P がいっぱい!T が追いつかないパターン
自分の感覚としては2~5人までの人数で実施するのが丁度いいです。それ以上の人数の場合は分けて実施てみてはどうでしょうか?
いやいや、分けると中途半端な人数になるし困るよ。チームの問題だからやっぱり全員でやるべきじゃないか?ということであれば下記のような形式で実施してみるのはいかがでしょうか?
① 一週目は、いつもどおりのKPTを実施。P がいっぱい出るので、ファシリテーターの判断で優先度が高い P のみに絞って T を出す。
② 二週目は、新しい KPT は出さずに ① で出した T が実施できているか確認、①で出した KPT を整理する時間に使う。
③ あとは ①、② の繰り返し
さいごに
失敗パターンを見てみると会社の枠組みであったり、権力が及ぶところではないとか、常識に囚われすぎて T を出せてないようなことが多いんじゃないかと思います。
なので T を出すにはブレスト形式で行うようにしたほうが良いと思います。
ファシリテーターとして私が思う重要なスキルは、
客観的に状況整理できたり、
ちょっとでも問題解決が進んだことを実感させてくれること
だと思います。
上記が出来るようなファシリテーションだとメンバの自信に繋がったり、更なる T を出そうというモチベーションに繋がったりします。
また、K についてはあまり触れてませんでしたが1点挙げると、
目の前の結果だけを、よかったと振り返るのではなく、なぜうまくいったのかプロセスの方を明確にすることの方が重要かと思います。
(少しでもKPTアレルギー克服してもらえるといいなぁ。。。)