概要
鈴鹿高専 Advent Calendar 2023 15日目担当のMarcyです。
https://qiita.com/advent-calendar/2023/snct
この記事は、「約1ヶ月ちょいでプロジェクションマッピングの映像制作を行い、色々あってリハーサルなしぶっつけ本番でプロジェクションマッピングを行ったお話」です。
久しぶりに記事を書いたので誤字脱字が目立つかもしれませんがご了承ください。
だいぶダラダラ書いてしまったので高専祭当日の部分から読んだ方がいいかもしれません。
作った映像
中夜祭当日は、この動画を実際に投影する用に調整してから流しました。これは調整前の映像です、一応概要欄から調整後の映像も見れます。実際に体育館で流している様子は撮り忘れました(泣)。
製作陣
富永
- プロジェクターの手配
marcy(筆者), 丸山
- 映像制作
- 主にBlenderのGeometry Nodeで制作、あとAfter Effectも少し使用
THE FIRST TAKE
広い体育館に置かれた一台のプロジェクター。
ここでのルールはただ一つ。
一発撮りのパフォーマンスをすること。
ありのままの映像を。
ありのままの演出を。
一度きりにこめる。
THE FIRST TAKE
ありのままの世界へ。
━━━事の発端━━━
〜5月上旬頃〜
富永「中夜祭でなんかやって欲しい事ないすか?」
僕「プロジェクションマッピングとかできたらおもろそうじゃね(適当)」
富永「じゃあ映像作ってくれます?」
僕(5秒くらい考える)
僕「...うーん、まあやってみるわ」
企画自体はこんな感じの会話をして5月上旬ごろには決まっていました。そこから何やかんやあってプロジェクターの手配はなんとかなりそうという話になり、この企画がスタート。
映像制作
- 6月〜8月:テーマを固める
- 10月:映像制作
9月は1ヶ月間インターンに行っていたため何もできていません。最初は作る映像の長さとテーマを考えました。
映像の長さ
- 5分くらいの映像を作りたい
- 中夜祭の最後に流すということと、自分が映像制作で迷走することを考慮して5分くらいが妥当だろうという結論に至り、この長さになった
映像のテーマ
- 前半パートと後半パートで違う系統の映像を作りたいと考えた
- 前半パート
- 歴代の高専祭のテーマが次々と流れて、それに沿った映像を作りたい
- 後半パート
- 今年の高専祭のテーマの1つに「和」が含まれているということで、何かしら「和」に沿った映像を作りたい
- 前半パート
あと自分の身の回りに(僕も含めて)音楽を作れる人はいなかったため、音楽はネットから拾ってくることにしました。ただ、フリー音源を流すのもなんだかなあと思ったので以下のサブスクリプションサービスを購入しました。
「質・量・安心のすべてが揃った完全ロイヤリティフリー音源」をコンセプトにしている業務用音楽ライブラリーで、著作権の管理をEpidemic Sound社自体が100%管理しているため、別途著作権料を支払う必要がないのが特徴です。音楽の種類も豊富で、音質もいいらしい。(あんまりこの辺は詳しくない)
ここまでが大体7月末までで決まり(遅くね?)、映像制作に取り掛かり始めました。
しかし、この企画には重大な欠陥がありました。それは、
プロジェクターは高専祭前日しか使うことができない
ということです。高専祭の予算の都合上、プロジェクターは4日しか借りることができないため、高専祭当日の日数も含めると実際に投影しての調整できる日数は1日しかありません。
そのため、高専祭準備日の朝に投影するための調整を全て終わらして夜に一通り映像を流してリハーサルをする予定を組んでいました。中々に厳しいスケジュールですが、1日で調整を終わらせることができるように準備は進めていたのでまあなんとかなるだろうと思っていました。この時は、
高専祭準備日
弊校の高専祭準備日は、午前中にバザーの準備をして午後からその他イベントのリハーサルを行うという段取りになっています。
当然プロジェクションマッピングを行う体育館でもそれは行われるため、映像を実際に投影して確認できるのは午前中と、全てのリハーサルが終わりプロジェクションマッピング関係者を除く学生全員が体育館から出ていった後のみとなっています。なので、
午前中にプロジェクターの設置及び調整の完了
↓
学生全員が出て行った後に音源と映像のリハーサル
という予定でやるはずでした。
しかし、プロジェクターの土台として借りる予定だったマットが借りられないという問題が発生したせいで、代用の台を考える必要があり元々考えていたプランが瓦解、午前中は土台の代用探しのために校内中を奔走する羽目になり、なんとか代用策を見つけることはできましたが、それで午前の予定は潰れてしまいました。
全てのリハーサルが終わってから体育館から閉め出されるまでの時間は30分くらいしかないため、調整のみしか行えないことがこの時点で確定。リハーサルなしの一発勝負、Projection Mapping 2023 / THE FIRST TAKEの始まりです。
体育館でのリハーサルが一通り終わった21時ごろから 映像調整RTA(30分) が始まりました。普通はプロジェクションマッピングの映像調整はMadMapperというソフトを使用するのが定石らしいですが、生憎新しいソフトウェアの使い方を習得する時間もなかったため、使い慣れたAviutlを用いてゴリ押しました。
ゴリ押し方法(多分真似しない方がいい)
- 映像のスクショを撮る
- スクショした画像を投影してみて映像のズレを確認
- Aviutl側でマスクかけたり動画の位置を動かしたりして調整
- これを繰り返す
まあ、はい頭悪い方法です。皆さんはプロジェクションマッピングの映像制作をする際はこんなことしないようにしましょう。準備日は午後からは暇だったのでこの調整の段取りをイメトレしたりしながら過ごしてました。
調整RTA中は多分今年の中で一番集中していたと思います。
家に帰ったのが22時過ぎとかだったので、そこから色々調整をして高専祭当日の朝5時に日が昇ってきた空を眺めながら仮眠をとりました。
高専祭当日
30分しか寝ていない体を無理やり叩き起こして、朝7時に誰もいない体育館で一通り映像を流すテストをしました。
とりあえず大丈夫そうなのを確認して、調整が終了。本来は昨日の夜に映像を流してリハーサルをする予定でしたがそれはできなかったため、色々と不安が残ったまま調整を終えることになりました。
高専祭中は専攻科のバザーで大学芋とスイートポテトを量産していました。
中夜祭開始
プロジェクションマッピングは最後にやるため、それまでは特に何もせずにボーッとステージを眺めていました。
すごく盛り上がっていて、とても良かったのですが、「映像を作る上で会場が盛り上がらせること」を何も考えずに映像を作ってしまったことに気づいて、この空気感の中で僕の作った映像を流しても大丈夫なのだろうかという不安に駆られました。
正直今回の映像制作は「俺が作りたい映像を作る」というような感じで作っていたことと、なんとかして完成させることに重きを置いて作っていたため、このようなことは全く考えていませんでした。
(この不安と疲労と焦燥感で何も悲しくないのに急に涙が出てきて体育館の2階の隅っこで泣いていたことは内緒)
そして自分の番が回ってきました、映像を流すのは丸山がやるため僕は2階でちゃんと映像が流れるか確認していました。
自分の心配とは裏腹に盛り上がってくれて、とても嬉しかったです。
会場にいた方々、手拍子をして盛り上げてくれた方々、そして当日色々手伝いをしてくれた方、本当にありがとうございました。
総括
映像を作っている最中はこんなこと2度とやるかと思っていましたが、最後の歓声を聞いたとき「あー来年もやりたいな」と思いました。
趣味で触っていたBlenderで、プロジェクションマッピング用の映像を作ることになるとは始めた当初は全く考えていませんでした。
映像制作の時間の都合上できなかったことが沢山あるので、もし来年できるならやりたいです。問題は山積みですが
↓続き
NEXT UP 2024??
さて、どうなることやら...