BusyBoxを使ったWindowsコンソール環境整備

• このエントリーは、2025/02 - 2025/03 の個人的な技術情報エントリーです。

要約

Windowsとはいえコンソール環境（CLI）がある/ 操作できる と便利なので調べたり設定したりしてみました。

コンソール環境整備の比較

1. Docker環境で作成すると、Alpine/BusyBoxイメージで、20M～30M程度のものがある。
   • 5MByte以下というサイズ（2025年頃）も存在している模様…
   • 以前よりは楽になったものの、それなりに設定作業が大変（な気がする）
2. BusyBox（BusyBox x64実装）だと、1Mを切る容量で 用意できる。
   • 作成時間も、すべて手作業で行っても 試行錯誤があっても1時間程度で作成できると思う。
   • Windowsのユーザランド（%UserProfile％、もしくは％Public％など）で完結する方式で用意できるので "後片付け" も比較的簡単
3. 他参考までにWindowsコンソール環境について
   • GitBash 割とメジャー、通常だと150M程度～250M程度は必要、Minimam版だと 100M～150Mぐらい
   • Msys2 scoop 導入もできる完全コンパイル環境 700MByteから、1GByteぐらい（GCCとかも入っているフルスペック環境なので、これはこれで便利）。

BusyBoxを利用した 設定方法

1. BusyBoxそのものを用意する。

   • [前書き] scoop install busybox でもよいが、コマンド類などの柔軟性を上げるために個別ダウンロードして構築する
   • https://frippery.org/files/busybox/ から、busybox64u.exe を取得する
     • 色々試してみたが、 x64対応で、 UNICODE対応なら、いろいろと動作上も都合よく動く模様。
   • 適当なパスを %UserProfile% 配下に作成する
     • ファイル名を指定して実行などから MKDIR %UserProfile%\.bin

2. Windows Terminalの設定追加

   • 設定を開き新しいプロファイルを追加を選択し、コマンドプロンプトを複製
   • BusyBoxの設定タブを開き、コマンドラインは必ず次のように設定する。
     • %UserProfile%\.bin\busybox64u.exe bash -l
   • 開始ディレクトリを控えておく
     • ※変更していなければ %USERPROFILE%

3. コマンドを追加

   • → scoop を導入する
     • https://scoop.sh/
   • コマンドを追加する/ 追加例 は詳細を参照

    scoop install vim
    scoop install gawk
    scoop install sed
    scoop install grep
    scoop install less
   

4. 開始ディレクトリに プロファイル（ .profile ）を作成する。

   • 作成する ~/.profile

     export PS1='${debian_chroot:+($debian_chroot)}\[\e[38;05;74m\]\u\[\e[00m\]@\[\e[38;05;250m\]\h\[\e[00m\]:\[\e[38;05;172m\]\w\[\e[00m\]\$ '
   
     export PROMPT_COMMAND='history -a; history -r';
   
     # alias
     alias start='cmd /cstart '$*
     alias less='c:/Users/user/scoop/apps/less/current/less.exe '$*
     alias sed='c:/Users/user/scoop/apps/sed/current/sed.exe '$*
     alias grep='c:/Users/user/scoop/apps/grep/current/grep.exe '$*
   
     # busybox /dirs, pushd, popd _start_
     function dirs { for _dir in ${_dirs}; do echo ${_dir} ; done };
   
     function pushd { 
         __pwd=$(echo $(pwd) | tr ' ' @);
         _dirs=${_dirs}' '${__pwd}; 
         cd "$1"; 
     };
   
     function popd {
         cd $(dirs | tail -1 | tr '@' ' ');
         _n=$( echo ${_dirs} | wc -w );
         _dirs=$(for _path in ${_dirs}; do
           [ ${_n} -gt 1 ] && _n=$( expr ${_n} - 1 ) || break;
           echo ${_path} ;
         done);
     }
   
     # busybox /dirs, pushd, popd _.end._
   

5. 設定したTerminalを起動する