Kotlinでinterfaceの実装を分ける場合は委譲を利用する

問題

以下のようなRepositoryをinterfaceとして定義したとする。

interface HogeRepository {
    suspend fun hoge()
}

さらに先のRepositoryが次のように実装され本番で運用されていたとする。

class HogeRepositoryProduction : HogeRepository {
    override suspend fun hoge() = withContext(Dispatchers.IO) {..}
}

また、開発時にローカル上から固定値を返したい場合があり、次のようなRepositoryも実装していたとする。

class HogeRepositoryDevelopment : HogeRepository {
    override suspend fun hoge() {..}
}

このとき HogeRepository へ追加があった場合などにどちらのRepositoryにもその実装が必要になり少し面倒くさい。

解決策

先の問題をKotlinの class delegation を利用し解決することができます。今回の例では、HogeRepositoryDevelopment の HogeRepository 実装を HogeReposiyoryProduction に任せるようにします。

class HogeRepositoryDevelopment(
        private val production: HogeRepositoryProduction
) : HogeRepository by production

このようにすることで HogeRepository の実装を委譲することで HogeRepositoryDevelopment は、必要な個所だけ上書きすればよくなり、interfaceに変更があっても本番用のみ変更を加えるだけでよくなります。