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ProxmoxのVM上で構築したSoftEther VPNのスループットをちょっとだけ上げたりする

Last updated at Posted at 2024-01-22

SoftEther VPN について

有名なオープンソースのVPNソフト。

ESXiなどのVM上でVPNサーバーを構築すると、プロミスキャスモードがなんちゃらで怒られますがProxmoxは問題ありません。
しかしやたらめったらスピードが遅いので調べてみたところ、VMに割り当てているNICをVirtIOからIntel E1000にすると速くなるらしいので設定してみます。

ついでに、デフォルトのNICの設定だとサーバーと同一セグメントにあるローカルデバイスにアクセスできないので、こちらも修正します。

作業

ネットワークデバイスの追加

まず、VPNサーバーを置いているVMにNICを1つ新規に追加します。
このとき、追加するNICはIntel E1000を指定してください。

image.png

今まで接続されていたNICはVirtIOのままでも構いません。
NICを追加し終わったら、一度再起動してください。

VPNサーバー NIC設定の変更

次に、VPNサーバー側のNIC設定を変更します。
nmtuiやらなんやらで、ネットワーク設定を変更します。

先ほど追加したIntel E1000に新規コネクションを追加し設定します。
IPv4アドレスを0.0.0.0/24に設定し、デフォルトゲートウェイやDNSサーバーの設定は現在の環境に合わせて設定してください。
image.png

VPNサーバー SoftEther VPN設定の変更

最後に、サーバーと同一セグメントにあるローカルデバイスにアクセスできるようにします。
SE-VPN管理クライアントか、vpncmdで設定を変更します。

今まで設定されていたローカルブリッジを削除し、新しく追加したNICに向けてローカルブリッジを新規作成します。
作成後は、今まで使っていたNIC宛てのブリッジが削除されているか確認してください。

結果

設定前のスピードテスト

image.png

上り: 15.81Mbps
下り: 2.54Mbps

設定後のスピードテスト

image.png

上り: 54.41Mbps
下り: 59.12Mbps

結構スピードが上がりました。
これならば日常使用にも耐えられる程度のスピードだと思います。

VPN非使用時のスピードテスト

image.png

上り: 699.80Mbps
下り: 841.00Mbps

参考にしたサイト

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