SoftEther VPN について
有名なオープンソースのVPNソフト。
ESXiなどのVM上でVPNサーバーを構築すると、プロミスキャスモードがなんちゃらで怒られますがProxmoxは問題ありません。
しかしやたらめったらスピードが遅いので調べてみたところ、VMに割り当てているNICをVirtIO
からIntel E1000
にすると速くなるらしいので設定してみます。
ついでに、デフォルトのNICの設定だとサーバーと同一セグメントにあるローカルデバイスにアクセスできないので、こちらも修正します。
作業
ネットワークデバイスの追加
まず、VPNサーバーを置いているVMにNICを1つ新規に追加します。
このとき、追加するNICはIntel E1000
を指定してください。
今まで接続されていたNICはVirtIO
のままでも構いません。
NICを追加し終わったら、一度再起動してください。
VPNサーバー NIC設定の変更
次に、VPNサーバー側のNIC設定を変更します。
nmtui
やらなんやらで、ネットワーク設定を変更します。
先ほど追加したIntel E1000
に新規コネクションを追加し設定します。
IPv4アドレスを0.0.0.0/24
に設定し、デフォルトゲートウェイやDNSサーバーの設定は現在の環境に合わせて設定してください。
VPNサーバー SoftEther VPN設定の変更
最後に、サーバーと同一セグメントにあるローカルデバイスにアクセスできるようにします。
SE-VPN管理クライアントか、vpncmdで設定を変更します。
今まで設定されていたローカルブリッジを削除し、新しく追加したNICに向けてローカルブリッジを新規作成します。
作成後は、今まで使っていたNIC宛てのブリッジが削除されているか確認してください。
結果
設定前のスピードテスト
上り: 15.81Mbps
下り: 2.54Mbps
設定後のスピードテスト
上り: 54.41Mbps
下り: 59.12Mbps
結構スピードが上がりました。
これならば日常使用にも耐えられる程度のスピードだと思います。
VPN非使用時のスピードテスト
上り: 699.80Mbps
下り: 841.00Mbps
参考にしたサイト