イントロダクション
この記事は何か?
この記事は 技術広報 Advent Calendar 2022 の25日目の記事です!
テーマは、"技術広報アドカレのまとめ"です。本記事を含む”技術広報 Advent Calendar 2022”の25記事をカテゴライズ・集計して分かった傾向、ニーズ別に記事をピックアップしました。
想定読者
想定読者は、以下の通りです。
- 技術広報アドカレを読んでおらず、どこから読もうか迷っている方
- 技術広報アドカレを読んだけど、2023年の施策に活かすべくおさらいしたい方
全体傾向も集計していますので、こんな方々も良いかもしれません。
- これから自社の技術広報を盛り上げたい、担当者を採用したい方
- 勉強会やイベントを一緒に行う企業を探している方
謝辞
技術広報に関わる人こそ、自社のアドカレ運用・自分自身の執筆作業でお忙しい可能性が高く、年末にまとめてチェックしようという方も多いかなと思っています。私自身も同様でしたので、執筆とキャッチアップを兼ねさせていただきました。ちょとズルい感じですいません… ”技術広報 Advent Calendar 2022”を執筆いただいたみなさんへ、深い御礼をお伝えしたいと思います🙇
自己紹介
ビットキーというスタートアップにてエンジニアリングマネージャー(EM)をしております、佐藤正大と申します。”まさひろさん”と呼んでいただくことが多く、ハンドルネームは @m3hiro3です。
EMとしては、”Engineering Manager Advent Calendar 2022”に参加しました。もしよければご覧ください。
また、EMとして個別のチームを担当する以外に、”VPoE Office” としてプロダクト・エンジニアリング部門全体の課題解決にも取り組んでいます。具体的には、開発プロセスや体制の設計、部門横断的なプロジェクトの推進(最近だと2025年開催の大阪・関西万博に向けた諸々)、組織開発の施策や制度設計、採用活動などです。その中で、技術広報・情報発信の推進にも取り組んでおります。
メインコンテンツ
ここから、"技術広報アドカレのまとめ"として、全体傾向、ニーズ別の記事ピックアップをご紹介します…!
全体の傾向を集計
本記事を除く24記事を拝見して、カテゴライズ・集計させていただきました。カテゴライズは、執筆者・記事内容の2つの観点で行っています。それでは、集計結果をみてみましょう。
執筆者
所属企業
執筆者が所属している企業、所属や役割、アドカレ掲載数は以下の通りです。何か観点があった方が把握しやすいかと思いまして、設立年でソートし、上場/非上場を添えておきました。1990年代から2020年代まで、幅広い企業が並んでいます。
所属企業 | 設立年 | 上場 | アドカレ掲載数 |
---|---|---|---|
GMOインターネットグループ | 1991年 | 上場 | 1 |
ヤフー | 1996年 | 上場 | 1 |
クックパッド | 1997年 | 上場 | 1 |
ウエディングパーク | 1999年 | ー | 1 |
DeNA | 1999年 | 上場 | 2 |
KLab | 2000年 | 上場 | 1 |
TOPPERSプロジェクト | 2003年 | ー | 1 |
グリー | 2004年 | 上場 | 1 |
ピクシブ | 2005年 | ー | 1 |
TVer | 2006年 | ー | 1 |
ラクスル | 2009年 | 上場 | 1 |
note | 2011年 | 上場 | 1 |
マネーフォワード | 2012年 | 上場 | 2 |
STORES | 2012年 | ー | 2 |
カケハシ | 2016年 | ー | 1 |
アンドパッド | 2016年 | ー | 2 |
メルペイ | 2017年 | ー | 1 |
コドモン | 2018年 | ー | 1 |
207 | 2018年 | ー | 1 |
ビットキー | 2018年 | ー | 1 |
Thinkings | 2020年 | ー | 1 |
バックグラウンド(推定)
執筆者のバックグラウンドを推定し、エンジニア・人事/広報・不明に分類しました。分類に際しては、アドカレ記事・媒体プロフィール・リンク先のSNS等を拝見してゆき、エンジニアに関する職種経験・コーディング記事があればエンジニアと判定しています。
技術広報は、多種多様なバックグラウンドから挑戦できるポジションであることがわかります。人事/広報の経験者が多いかと思っていましたが、アドカレという企画の特性上、今回の集計ではエンジニアが多いのかなと推察します。余談ですが、お一方だけ”フォトグラファーにバックグラウンドがある”と判断した方が良さそうな方がいらっしゃり、個人的に興味深かったです。
掲載媒体
記事が掲載されている媒体を集計しました。noteが企業マガジンに紐づけられているかは確認せずにカウントしています。また、自社ブログ/個人ブログの場合、その運用に利用されている媒体は分類していません(はてなブログなど)。
この集計方法だと、noteが多くカウントされますね。個人のアカウントで作成しつつ、企業のマガジンにも紐づけられるという特性が活きていると思います。今回のアドカレ執筆のために、QiitaやNoteのアカウントを作成されたであろう方(1記事だけ)の方も数名いらっしゃいました。どの媒体から、どのような位置付けで発信するかも、技術広報の大きなポイントの一つだと思います(そして、私も悩んでいます…笑)
記事内容
記事タイプ
記事をタイプ別にカテゴライズしました。厳密な定義は難しいものですが、以下の3タイプに分類しています。なお、特定のテーマ(自社のアドカレ等)について時系列に振り返ったものは、そのまま参考にできるという意味合いでテーマ特化記事としました。
個別の記事については、後述の”ニーズ別にピックアップ”の章で一部を紹介します。
記事タイプ | 意味合い | 例 |
---|---|---|
テーマ特化記事 | 特定のテーマに関するTIPSや事例に関する紹介した記事 | XXをやってみた・失敗しないためのTIPS |
ストーリー記事 | 年間の活動や組織立ち上げなど、複数テーマを含む活動を紹介した記事 | YYヶ月でやってきたこと |
定義・思想記事 | 技術広報そのものの考え方、心得などを紹介した記事 | 技術広報とは? |
記事テーマ(重複あり)
記事の中で触れられているテーマについて、複数選択形式でカテゴライズ・集計しました。具体的な活動が記載されずとも、リンクなどが紹介されていれば集計対象としています。赤字が社外イベント系、黄色が社内に向けた施策系、緑字がイベントを除くコンテンツ系、青字が採用系です。薄青は”今年から着任”と記載されてた方が多い印象でしたので抽出しています。
集計された数にも注目できますが、技術広報として考えるべきことの観点・技術広報を担当する方の検討ポイントとして有益かもです。
ニーズ別にピックアップ
ここからは、ニーズ別に記事をピックアップしてご紹介させていただきます。ピックアップと言いつつ、24記事全てを取り上げました。本記事を読んでいただいている皆さんそれぞれで立場やニーズは異なり、どの記事であっても、きっとヒント含まれている可能性が高いと思うからです。何より、それぞれの記事に熱い想いが反映されている素敵な記事だと感じたからです。
「来年にやろうと思っていた企画だ!」「ここを見直したい!」「こんな時どうする?」という際のリファレンスとしてご利用いただけたら幸いです(私も何度か読み直すことになると思っています…笑)
企業ブログ/技術ブログは、基礎体力
執筆/発表ガイドラインは推進剤
オンライン配信/CM作成のテクニック
ノベルティに愛を込めて
プロダクトと連動した企画を進める
素敵な社内イベントを企画しよう!
立ち上げ・着任直後のエピソード
技術広報として、新しい施策のネタ探し
技術広報の戦略とスキルを定義する
そもそも技術広報について迷った時
まとめ
いかがでしたでしょうか?"技術広報アドカレ2022のまとめ"として、”技術広報 Advent Calendar 2022”の25記事をカテゴライズ・集計して分かった傾向、ニーズ別に記事を ピックアップ カテゴライズしてご紹介しました。
宣伝(技術広報担当者の皆様へ)
何か企画をご一緒しませんか?
ビットキーでは、複数企業合同での勉強会イベントを推進しています。複数の企業が集まって、1つのイベントを作るあげる形式です。社内では、”タイアップ勉強会”と呼び、企画の段階からワイワイと進め、発表者のレビューや応援、オフィスに集まって視聴したりしています。合同開催のメリットとして、企画や運営の分担、登壇者の複数名確保、総体としての発信力の向上が見込めると思っています。
とはいえ、私たちは、まだまだ技術広報・情報発信が得意な会社ではなく、相手企業さんのお力を借りることが多いかもしれません。。。ただ、ハードウェアもソフトウェアも開発しているスタートアップとして、発信する内容の新規性・珍しさ・ドタバタ感は、おもしろいポイントかもしれません(笑)
また、大きな話ですが、社内・社外に関わらず、エンジニア・ディベロッパーの一人ひとりが 「発信することによる内省や振り返り、自己成長、市場価値の向上」 を目指しており、その機会が少しでも増えることに貢献したいとも思っています。
2022年の開催実績
2022年に開催・協賛させていただいた企画の一部をご紹介します。企画構想の段階からご一緒させていただき運営を分担したものから、シンプルに登壇枠を頂戴しただけのものもあります。リンクへの遷移は不要で、雰囲気・テーマを確認いただけましたら十分です。
2022年のスポンサード実績
- Go conference
- SRE NEXT
- iOSDC Japan
- DroidKaigi
- CEATEC
- pmconf
- Designship
2023年に開催できそうなテーマ
- 技術要素ベース
- TypeScript, NEXT.JS, React,node.js
- Go
- Kotlin, Swift, flutter
- GCP(Firebase, Cloud SQL, BigQuery, GKE, Cloud Functions, Cloud run)
- AWS(IoT, Lambda, Step Functions)
- ミドルウェア(kubernetes、Elasticsearch)
- IoT系(BLE、WiFi、ネットワーク技術)
- 画像系(画像分析、顔認証)
- ロールベース
- アーキテクト(DDD、設計論)
- プロダクトマネージャー
- エンジニアリングマネージャー
- データアナリスト
- デザイナー
- SRE
- CRE
- QA/QE/SET(テスト、自動化)
- アジャイルコーチ/スクラムマスター(Scrum、XP)
メッセージ
宣伝も含めて、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。技術広報は、ある企業のブランディングという位置付けであることは間違いありませんが、個人的には「(まずは日本における)ディベロッパーコミュニティへの貢献」「(所属企業に関わらない)ディベロッパー人ひとりの成長と自己実現」にフォーカスをあてた活動でありたいと考えています。
そういった観点からも、少しでも多くのディベロッパーにメリットのある機会を創出することで、世の中に素敵なサービス・プロダクトが増えることの一助でありたいと思っています。何かご一緒できそうだなと感じられた方は、お気軽に TwitterにてDMくださいませ! 勉強会以外の施策でもウェルカムです。
それでは、良いお年を!