##【簡単】ってなによ
「簡単5分レシピ」 「かんたん〇〇使い方」、"簡単"という言葉はいろんな場所でみかけることが多いと思います。
簡単:取扱いが容易く、手数がかからないこと。
この言葉がつくとモノの敷居がぐっと下がる印象があります。
言葉とアウトプットを紐づけるにはどうしたらいいのか?
デザイナーは無意識下でやっている人も多いとは思いますが、今回は私が考える【簡単】
という単語にフォーカスしてとてもざっくりではありますがデザインの考え方をまとめました。
###【目次】
⓪意図がよくわからないデザインをしてみる
①構成から考える
②タイポグラフィから考える
③色から考える
④ビジュアルから考える
⑤結びに
###⓪意図がよくわからないデザインをしてみる
これをみて皆さんはR&Dグループに興味を持ちますか?今日の夕ご飯の気分と、
そのへんのカラーコードをぶち込んで適当に作りました。とても控えめで美味しそうなデザインですね
受け手に弊社のR&Dグループを身近に感じて簡単に理解してもらうためのデザインを要素分解しながら考えてみます。
###①構成から考える
なぜ簡単なのか、必要としている情報に簡潔にたどり着ける構成が一番大切です。
なので文言のチョイスにも気を配る必要があると思います。
上記のキャッチフレーズだと「5分で理解ができる」ことや、料理レシピでいうと「フライパンしか使わない」からetc、なぜ簡単なのかがアピールしたいポイントを文字やビジュアルで一番先に目に入るように伝える必要があります。
###②タイポグラフィから考える
タイポグラフィ、つまりテキストデザインですね。フォントやサイズ、色や太さから成り立っています。
結論から申し上げると太字のはっきり見える文字を主軸にしたデザインが一番簡単な印象を与えられると思います。なぜなのか?
何が簡単なのか(今回の場合だと5分でわかること)を受け手に一番素早く説明するツールとして視覚情報に残りやすいサイズ、太さのフォントが向いています。
上記の画像だと3番目のゴシック体でもW1の細さまでいくとぱっと見の印象として意図が伝わりにくくなるんじゃないかなあと思います。また明朝体はデザイン次第ですが簡単より優雅な印象を与えることから敷居が高く感じてしまうこともあります。
###③色から考える
これは国や人種によって受け手の印象が異なるのですが今回は日本でのお話をさせてください。
色には3大要素があります(明暗・彩度・色相)
彩度が高い→快活、活発なイメージ 彩度が低い→おとなしいイメージ etc.
明度が明るい→軽やか、爽やかなイメージ 明度が暗い→重たい印象 etc.
・・・とかなんとかよく色の話であると思いますが面倒臭い説明は横に置いてつまり発信したい情報をはっきりと見せる色を選択すると意図が伝わりやすく理解のしやすさに繋がるのでわかりやすい印象を与えられます。
同じ青でも明度と彩度を操作するだけで印象が変わることがわかると思います。一番上の明度だけ高くした青はとても視認性が落ちますね。文字には向いていないことがわかります。下の3つは視認性は高いですが、
簡単な印象を与えるという着眼点からみると受け手が情報を受け取った時にやってみたくなる、詳しく知りたくなる、私でもできるとポジティブな印象になる明るい色、連想されるものから壁を作らない、彩度がある程度高く、明度によって視認性を調節された色を選ぶのがポイントかなあと思っています。
青は例で出しただけなので青色がベストってわけではないです。どの色相でも同じことが言えると思います。
###④ビジュアルから考える
伝えたいことと繋がりがあること!
これに尽きます。綺麗だから、余白が空いたからと言って内容と全くリンクしていないビジュアルを置くと受け手は混乱します。またネガティブな印象を与える重たいビジュアルよりも明るいビジュアルの方がやってみたい!ワクワクの気持ちを湧かせます。
タイポグラフィだけでも充分伝わる場合ビジュアルを無理に使わない勇気を持つこともイイかもしれません。
###結びに
おこがましい話を沢山しました。すみませんぺこり。
今回は「簡単」というキーワードに絞ってデザインについて考えてみました。ゲシュタルト崩壊させてしまったらすみません。上記4つだけでは伝えきれないことがたくさんありますが、どの要素が欠けても受け手に伝えたいことは伝わらないと思います。
伝えたいことはなんだろうと考えた時作り手の意図を言語化できるヒントになれば幸いです。
※ここに書いてあることが正解なわけではありません。なぜこのデザインにしたのか私目線で説明しやすくなる目的で書いたものなのでアウトプット自体は読んでくださった皆様と一緒に探していければ嬉しいです。