概要
- とにかく再起動しろ
- ダメならパッケージを再インストールしろ
- PC名に全角文字は使うな
0: なぜ Houdini?
VRChat などで超優良コンテンツを作っている方がこぞって「演出関連はとりあえず Houdini」とおっしゃっていたので勉強のため入れようとしました。
1: SideFX アカウントを作る
SideFX のサイトに向かい右上の「ログイン」からアカウントを作成します。
私は Google アカウントで作成しました。
作成した後、My Profile→ギアボタンを押して設定画面に遷移し、必須項目を埋めました。
罠というほどではありませんが、Apprentice ライセンス(無料の試用ライセンス)を利用する場合には
この時点では特に製品コードの登録などを行う必要はありません。
2: Houdin Launcher をインストール
公式サイト上部の「Get」から Launcher をダウンロードし、インストールを行います。
インストールは基本 Next と Install を押すだけです。
インストール場所やインストール後に出るオプションはお好みで。
3: PC再起動
罠1
これをしないとこの後 Houdini がインストールできません。
プログレスバーが進まず、エラーメッセージが Error while extracting from houdini_X_tar.xz. Error while decompressing...
のような感じなので、最初は通信環境の問題かと思いました。
4: Houdini インストール
Houdini Launcher を立ち上げて Houdini をクリック、 Install をクリック
このときまだログインできていなかったら WebBrowser が立ち上がるのでログインを行います。
次はインストールするビルドを選びます。
基本的に ProductionBuild でよいはずです。
私は事前に「License」タブから HoudiniLicenseServer をインストールしていたので選択肢はこんな感じで選びましたが、
まだであれば「Automatically Install License Server」にチェックしておいた方が良いかもしれません。
追記
FileAccociations にはチェック入れておいた方がよさそうです。
うまくいっていればここでプログレスバーが動きます。
動かないときは PCを再起動 してください。
ちなみに結構重たいので通信環境によっては1~2分は様子を見てもよいかもしれません。
5: Apprentice ライセンスの取得
インストール完了後 Houdini の Launch
を選択すると、
初回は Apprentice ライセンスの取得をすることとなります。
ライセンス取得が完了してしまっているため私の手元でスクショが撮れないのですが、
公式FAQ に画面が出ているので参考にしてください。
「Install (or reinstall) my free Houdini Apprentice license」を選択し「NEXT」を選択し、
ライセンスの規約などがOKであれば次に進めますが、
ここからが本番です。
5-1: Apprentice ライセンス取得時に 422 エラーが出たときは
422エラーが出たとき、エラーが出ている原因と思しきものが 2種類以上 あります。
以下私が見つけた2種類を記載しますが、ほかにも要因はあり得るので油断しないでください。
5-1-A: PC名に全角文字が含まれている
Windows PC でPC名に全角文字が含まれているとうまくパス解決ができないらしく、422エラーが発生します。
見分け方
タスクバー下部にある検索バーに「設定」と入力して設定画面を表示
ここに表示されている文字列に全角文字が含まれていればアウトです
対策
全角文字をPC名から削除してください。
ちなみに私は含まれていなかったですが、念のためハイフンも除けました。
5-1-B: HoudiniLisenceServer が立ち上がっていない
ライセンスサーバーを通じて Apprentice ライセンスを生成、取得するらしく
これが立ち上がっていないと動きません。
私はこれでした。
見分け方
Houdini Launcher の「Licenses」タブから「License Administrator」をクリックすると、
立ち上がった画面で http://localhost:1715 no server found
というエラーが発生します。
ググっていくと「対応いらないよ~」みたいな文言がたまにちらちらしますが そんなことはありません。
普通にエラーです。
また、タスクバー下部にある検索バーで「サービス」と入力してサービス画面を表示し、
表示された画面に 「HoudiniLicenseServer」が表示されていなければ確定 です。
ちなみにこのサービス画面は Windows 11 から ControlPanel 経由では滅茶苦茶呼び出しにくい場所に置かれるようになったので、
素直に Windows の検索機能に頼るのが楽です。
対策
「License Server」 をアンインストールしてから再インストールし、Windowsを再起動します。
インストーラ経由でサービスに登録して、Windows起動時にサービスを立ち上げてもらう必要があるためです。
アンインストールは「Licenses」タブの「License Sever XXX.YYY.ZZZZ」の右にある歯車マークから
「Uninstall」を選ぶだけです。
再インストールは Houdini 本体と同じく Modify から選択してください。
罠2
ググっていくとどうやら sesinetd
というのが実態っぽいというところまでは公式ドキュメントで見つけられるのですが、
これをダブルクリックしても正常に動作する形で「HoudiniLisenceServer」が立ち上がりません。
サービスに登録したうえで起動してくれていないといけないのですが、
インストールの手順次第では容易に 「ファイルはあるけどサービスに登録されていない」状態 が出来上がるようです。
公式ドキュメントにはサービスに「HoudiniLisenceServer」が登録されていることが前提のFAQしかなかったため、
そもそもサービスに登録されていないときにどうすればよいかわかりませんでした。
また、 実体のファイル自体もWindows 11から保存場所が変わっています。
C:\Windows\System32
配下にある~のような文言がありますが、
Windows 11 に Production Build 20.0.724 win64-vc143 をインストーラーおよび Houdini Launcher 経由で入れた場合は
C:\Program Files\Side Effect Software\
配下にあります
特に直接触る必要は今のところないですが、一応知っておくとよいかもしれません。
6: Houdini が起動する
ここまでやれば、あとは Houdini が普通に起動するはずです。おそらく。
まだ罠ポイントがあるかもしれませんが、いったん私が引っかかった部分は以上になります。
7: 結論
- とにかく再起動しろ
- ダメならパッケージを再インストールしろ
- PC名に全角文字は使うな
この記事をきっかけに一緒にHoudiniを勉強してくれる人が増えることを願います。