ISIS(Integrated Software for Imagers and Spectrometers)とは?
ISISはUSGC(米国地質調査部)の出している画像処理のためのソフトウェアです。久しぶりに見たら、condaで環境構築できるようになっていたので、インストールしてみました。
詳細なインストール解説は公式にもあります。
インストール手順
まず、初めにhomebrew上のanacondaでやろうとしたのですが、エラーが多発したため、一度断念。一からanacondaの最新版を入れました。ちなみに、anacondaのバージョンが低いといちいちコマンドが解説と変わってくるので注意が必要です。
ちなみに、公式の出している詳細な解説はこちらにあります。
https://github.com/USGS-Astrogeology/ISIS3
前提条件
- Mac OS X 10.13.6 High Sierra
- Anaconda 5.3 インストール済み
condaで環境構築
conda create -n isis3 python=3.6
conda activate isis3
conda config --env --add channels conda-forge
conda config --env --add channels usgs-astrogeology
conda config --show channels
チャンネル一覧が表示される。このとき、conda-forgeがusgs-astrogeologyより上に来ている場合は以下のコマンドを追加実行する。
conda config --env --add channels usgs-astrogeology
ISIS3本体のインストール
conda install -c usgs-astrogeology isis3
インストールできたので、次は環境変数の設定をします。
python $CONDA_PREFIX/scripts/isis3VarInit.py --data-dir=[path to data directory] --test-dir=[path to test data directory]
データ格納フォルダとテストデータ格納フォルダを好きなパスに設定できます。
conda環境だとdefaultだとデータフォルダがかなり深い階層になっているので、
好きな場所に設定することをお勧めします。
設定し終わったら、もう一度conda activateして設定を反映しましょう。
conda activate isis3
ここまでがソフトのインストールで、ここからはプロジェクトごとのデータをダウンロードしていきます。全てのミッションデータをダウンロードすると500GB超になりますので、必要なミッションのみインストールしていきます。
今回は、Mars Reconnaissance Orbiter (MRO)のデータをダウンロードすることにします。
まずはどのミッションにも共通で必要な部分のダウンロードをします。
cd $ISIS3DATA
rsync -azv --delete --partial isisdist.astrogeology.usgs.gov::isis3data/data/base .
次に、MROのデータをダウンロードします。
cd $ISIS3DATA
rsync -azv --exclude='kernels' --delete --partial isisdist.astrogeology.usgs.gov::isis3data/data/mro .
--exclude='kernels'をつけると、ダウンロード容量を節約できます。(代わりにオンライン処理を活用)
共通部は約8GB、MROミッション部は約0.5GBでした。
インストールはここまで。次回はMROデータでチュートリアルをやっていきます。