はじめに
AWS All Certifications Engineersの私がOCI Architect Professional2024を取得するまでの様子と、どんな試験だったのかをお伝えしようと思います。
これから受けようか考えている方の参考になれば幸いです。
対象の読者
・これからOCI Architect Professional2024を受けようとしている方、検討している方
・OCI Architect Professional2024試験の雰囲気を知りたい方
・AWS試験とOCI試験の違いを知りたい方
Oracle Cloud Infrastructure 2024 Architect Professionalとは?
Oracle Cloud Infrastructure(以下、OCI)の認定試験の1つでArchitectジャンルのprofessionalレベルの試験となります。
OCI 2024 Architect Professionalの公式サイトはこちら
OCIの試験一覧はこちら
今回受けた試験は、
試験名:Oracle Cloud Infrastructure 2024 Architect Professional
試験番号:1Z0-997-24
というものになります。この試験の日本語版を受験しました。試験名に年度が含まれているので毎年更新されているように見受けられました。英語版が先行リリースされており、日本語版は2024年9月17日よりリリースされています。
試験の内容は秘密保持があるので紹介出来ないのですが、公式サイトにも記載されている概要としては以下のとおりです。
試験概要
試験時間は91分間で、「選択問題」と「実技試験」に分かれています。問題数の内訳は公開されていません。受験当日に問題数の配分が判明する形です。
試験料は約41,000円ほど。受験形態はオンラインのみとなります。ピアソンVUEの会場のようなテストセンターで受けることは出来ません。ネットワーク環境の安定した自宅や会社で受験することになるかと思います。
試験日時は選択可能ですが、私が受けたprofessional試験では週に1回、平日のみの候補から指定する形で、選択肢としては少ない印象です。(試験やタイミングによって異なる可能性はあります。Associateはもう少し多かったような。)
参考にしたサイト
試験の学習はOracleで用意されている試験毎のラーニングパスを進めていく形になります。ラーニングパスのあるサイトが”Oracle MyLearn”です。私が調べた限り、書籍やサードパーティの学習サイトは見つかりませんでした。
OCIコンソールのアカウントも作りましょう。なぜかって?そう、Architect Professinal試験では実技試験が登場するからです!AWSでは無かったですね。当初はここがポイントだと思っていました。
続いて、Oracleチュートリアルサイト。実際に手を動かしてリソースを操作する学習に使います。Oracle公式でチュートリアルが用意されているので、リソースを操作してみる際手順の参考になります。
実際の学習の流れ
大きくは以下の流れで進めていきます。
Architect Professionalを受験する方ならArchitect Associateも合格済であることが多いと思いますがゼロから取得する前提で書いてみます。大きくは以下の流れで進めていきます。
1.Oracle MyLearnのアカウント作成
2.OCIのアカウント作成
3.Oracle MyLearnでArchitect Professional試験のラーニングパスを学習
4.受験
1つずつ説明していきます。
1.Oracle MyLearnのアカウント作成
OCIアカウント作成は別記事で紹介しているので参考にしていただければ。
2.OCIのアカウント作成
OCIコンソールのアカウントは無料で作成でき、作成から1か月間は有償リソースを使えるクレジットが30,000円分付いてきます。試験の学習には十分。
私のおすすめは、3番目のラーニングパスを進めて実技試験学習を進められる段階になってから、OCIアカウントを開設することをおすすめします。早めに開設してしまうと1か月間の枠が始まってしまうので本当に使いたいタイミングで開設すると有効に使うことができます。1円も使いなくない、という方には特におすすめ。(私は最初に開設してしまい、数百円ですが自腹になってしまいました。)
OCIアカウント開設の手順は別記事で紹介しているので参考にどうぞ。
3.Oracle MyLearnでArchtitect Professional試験のラーニングパスを学習
ラーニングパス登録手順は別記事にあるので参照ください。
このラーニングパス学習がメインになります。
学習時間としてArchitect Professionalは38時間ほどあります!これが中々のボリュームで消化するのに時間がかかります。基本は動画を視聴して学習していく形で、ポイントでスキルチェック問題が出題されます。好きなタイミングで学習できるのが大きなメリットです。
動画自体は日本語で詳細に説明があるので理解がしやすいと思います。OCIコンソール画面操作も実施しながら説明されるので、OCIコンソールが手元に無くてもある程度はコンソール操作もイメージできます。(最終的には実技試験対策でコンソールに触ることが必要です)実技試験対策の学習動画もあるので本番がイメージしやすいと思います。
動画は再生速度も変更できて、自由に調整できます。私は1.5倍で再生していました。練習問題もラーニングパスに含まれているので全て100%になるまでやっておきましょう。
動画視聴と練習問題もクリアしたら、最後は試験予約です。
試験予約は「Exam Subscription」という受験チケットを購入し、受験チケットを使って試験を予約する流れになります。AWSの試験に慣れている方は、OCI試験予約の流れが分かりにくいかもしれないので、その際は私の書いた別記事を参照下さいませ。
4.受験
試験予約まで完了したらついに受験です。
「Check-in」といって、試験開始時刻の30分から本人確認やPCの受験環境確認を始めることができます。Check-inはなるべく早めに開始することがおすすめです。
理由は、Check-in終了後から試験を開始することが出来るためです。つまり、30分前からCheck-inして例えば10分間でCheck-inを終えた場合、残りの20分+91分=111分が実際の試験時間として使うことができます。結構大きいですよね。
採点は試験直後に自動で行われます。実技試験の結果も判定出来る点は便利に思いました。合否結果はメールアドレスへ数分以内に送られてきます。
AWS試験との違い
実技試験
試験自体の違いとして大きいのは「実技試験」があることでしょう。ラーニングパスに実技試験の対策問題や説明があるのでそこはしっかりおさえておきましょう。ラーニングパスで学習しておけば大丈夫なはずです。
ネットに試験情報が少ない
AWSに比べて試験情報が圧倒的に少ないです。私は特にラーニングパスの練習問題数だけで大丈夫なのか懸念していました。記憶があいまいなジャンルについての動画視聴を繰り返したり、時間を空けて問題を解くことを繰り返していました。
ここには気をつけよう
Oracleプロファイルは会社のメールアカウントにしましょう
これはOracle MyLearnのプロファイルで作成するメールアドレスのことです。試験に合格すると「CertView」というサイトで認定試験のスコアレポートなどが管理されるのですが、これはMyLearnのプロファイルと連携しています。
私はプライベートのメールアドレスでOracleプロファイルを作成し、試験合格後に、会社のアカウントへ統合したのですが、合格した試験情報がうまく連携されなかったためです。
日本語訳に違和感
日本語試験なのに日本語訳に違和感を感じるかもしれません。どうしようもないですが覚悟しましょう。英語でも問題無い方は英語版で受験した方が良いかもしれません。
まとめ
OCI Architect Professional2024日本語試験について紹介しました。私はAssociate合格後から、1か月半ほどで取得出来たのですが、1回目は不合格になってしまい2回目の受験で合格でした。一応AWS All CertなのでAWSとOCIで比較して同様のサービスを理解したつもりだったのですが出来ていなかったようです。
Oracle MyLearnのラーニングパスをしっかり学習することが合格に繋がるはずなので、(私みたいに)油断せずに学習することをおすすめします!
さいごに
本記事の内容は受験時の個人の感想となります。試験内容に関する最新情報は公式サイトをご確認ください。