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ストレージを使うまでの流れ(ファイルシステム・マウント)

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はじめに

本記事は先日アップした記事の続きになります。

ストレージを使用するまでに以下の作業が必要になります。

  1. ストレージをパーティションに分ける
  2. パーティションにファイルシステムを入れる
  3. パーティションにファイルをマウントする

前回の記事で1についてまとめたので、本記事では2と3について触れていきます。

ファイルシステムとは

一言でいうとファイルを管理するものです。
ストレージを使用するときに、ファイルシステムは必須と言えます。

ファイルシステムのイメージ

ファイルシステムはパーティションの中に入れるものです。
イメージとして、パーティションが家の骨組みとするなら、ファイルシステムは壁紙やフローリングなどです。
骨組みだけではまだ住むことはできないので、壁紙やフローリングが住むためには必須になります。

image.png

ファイルシステムがやっていること

実際には以下のようなことを行っています。

  • ディスクの空き容量確保
  • ディレクトリ名、ファイル名のサポート
  • ディスクに保存されたファイルの物理位置

データを保存したときに、データはディスクに書き込まれます。
ファイルシステムがなければ、データを呼び出すためにいちいちディスクの保存位置を覚えておき、指定しなければなりません。
ファイルシステムがあることで、どのデータがディスクのどこに保存されているのかを管理しておいてくれるので、ファイル名を指定するだけでデータを呼び出してくれるようになっています。

image.png

ファイルシステムの種類

ファイルシステムにも種類があります。
機能面に違いがあるので、適当なシステムを選択して使用する必要があります。

ファイルシステム 説明
ext2 Linuxの標準ファイルシステム
ext3 ext2にジャーナリング機能を加えたファイルシステム
ext4 ext3を機能拡張したファイルシステム
XFS RHEL/CentOSで標準のファイルシステム
JFS IBM社が開発したジャーナリングファイルシステム
Btrfs 高度な機能を備えたファイルシステム
iso9660 CD-ROMのファイルシステム
UDF DVD-ROMのファイルシステム
msdos MS-DOSのファイルシステム

参考:Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応

マウントとは

マウントとはファイルをパーティションに紐づけることです。
マウントを行うことでストレージとファイルと紐づけて使用できるようになります。

マウントのイメージ

ファイルシステムを入れたパーティションにファイルをマウントします。
位置関係は下の図のようになります。
イメージとして、ファイルをマウントすることは住んだ時に使用する家具を入れるようなもので、これを設置してやっと住むことができるようになります。
image.png

まとめ

非常に簡単にストレージを使用するまでの流れを説明しました。

  1. ストレージをパーティションに分ける
  2. パーティションにファイルシステムを入れる
  3. パーティションにファイルをマウントする

この工程を行うことで、ストレージが使用できるようになり、適切に設定をすれば、障害発生時に被害を最小で抑えることができます。

今回学習して、普段あまり意識せずにファイルを使っていましたが、仕組みを理解して使っていくことは何かあった時に重要だなと感じました。

参考サイト

Linuxのパーティションとファイルシステムとマウント
素晴らしきファイルシステムのデータ管理

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