はじめに
普段は情報とはそこそこ離れた仕事をしている私が、この度タイトルにある試験を受験したので、これから受験を考えている方への参考and忘備録として記します。
学習の軌跡
2023年までの学習
「情報の世界に転職してえな~~~」と思って、令和5年度秋期の試験を受けるために、「令和05年 応用情報技術者 合格教本(技術評論社)」を2023年1月に購入しました。
https://direct.gihyo.jp/view/item/000000003242
結局、試験日までに購入した本はこれのみです。
2023年4月まではやる気に満ちており、上記の本の内容理解と問題演習で20時間/月ほどは勉強していたようですが、知人から「資格より技術を磨いた方が良い」というアドバイスを受け、資格勉強ではなくなぜか競技プログラミングにどっぷり浸かっていきます。(ネガティブなことではなく、今も大切な趣味です!)
2023年12月に未経験が転職するにはやはり知識と努力を証明するものが必要と考え、再び学習を始めました。上記の学習内容に加えて、「応用情報技術者過去問道場」から午前問題の過去問演習を行いました。このサイト様は無料でありながら午前・午後ともに丁寧な解説や分析があり、大変お世話になりました。誠にありがとうございます!
https://www.ap-siken.com/apkakomon.php
ちなみに、学習時間を記録するため、「集中」というアプリを使いました。このアプリはモチベーション維持に大変役立ちました!
https://apps.apple.com/jp/app/%E9%9B%86%E4%B8%AD-%E5%8B%89%E5%BC%B7-%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%AE%E3%83%A2%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3/id1387759250
2024年に入ってからの学習
今年に入ってからは午後問題の対策を始めました。まず取り掛かったことは、受験する分野を決めることです。過去4回全分野解いてみて、適性を考えました。そして、スタメンはプログラミング、組み込み、ネットワーク、サービスマネジメント、ベンチはシステムアーキテクチャ、システム監査としました。それからは過去問を解いては「Notion」で蓄積しました。内容は、間違えた問題、何ができれば解けたか、感想などです。また、隙間時間に午前の問題演習にも取り組み、正答率は90%で安定していました。
https://www.notion.so/ja-jp
3月・4月は仕事が忙しく、半分くらい日をまたいで帰宅していましたが、日々1時間、週15時間学習するという目標を掲げ、粘り強く勉強していました。途中でスタメンをプログラミング、組み込み、システムアーキテクチャ、システム監査に変更したので、受験分野についてもっと初めによく考えておけばよかったと後悔しました。
当日、会場まで
休日起きられないことで有名な私ですが、5時に起きることに成功しました。午後のプログラミングの過去問の解説を読むことと、単語リストで広く浅く復習しました。余裕をもって家を出て、集合時間の1時間前には会場につきました。 入室が許可されるまでは、構内で教本を読んでいました。
午前
開始までは「他の受験者や試験官の足音で落ち着かないな~」というのが素直な感想です。瞑想の技術はマジで生きると思います。
いよいよ本番です。初めの計算問題から初見のものでしたが、落ち着いて計算すればいけると信じて冷静に解き進めていきました。全体を通して、過去問通りの出題が少なく、考える必要がある問題が多かったような気がしました。 気のせいかも。
残り30分の時点ですべての問題を解き終え、受験番号・生年月日からすべての問題のマークを確認して終了しました。
昼休憩
午前終了直後に解答速報で確認しました。69/80正答していたので、ちょっとテンション上がって雨なのに傘を差さずに散歩に出かけました。ジブリです。
外のベンチで菓子パン2つ食べた後は、野生のストレッチマンになっていました。その後、午後に向けて最後の確認をしました。
- 簡単そうな問題から解く
- 時間管理をしっかりする
- 何を問われているのか把握する
- 文中のただし書きや値にマークする
- 図表周りの情報を見落とさない
- 解いた後に確かめる
- 最後まで考え抜く
午後
いよいよ午後です。まず初めに目次とちょろっとページを見て、システムアーキテクチャが難しそうで動揺しました。気を取り直してセキュリティから取り掛かります。
セキュリティ
学習塾のリモート環境ということで、「今時のテーマだな~」と思いながら読み進めます。非常に読みやすい問題文だと感じました。とりあえず20分で終了。
プログラミング
過去問でこの分野は時間がかかっていたので後回しにしたかったのですが、組み込みが難しそうに見えたので、こちらを先に選択。これが良くなかった。
テーマはダイクストラ法で、atcoderで見たことあるアルゴリズムでした。しかし、設問3で沼にはまりました。この問題だけで20分使い、さらにはわからずじまいでした。時に自分に残酷になることが自分を助けます。 この時点で1時間10分が経過していました。
組み込み
難しそうに見えたがやるしかない組み込み。正直最初の問題で5分使いました。カウント値やセンサの出力の問題は過去問でも見たことがあったので多少安心。最後の問題は選択肢は限られているけど、最後まで分からずじまい。ここでも自分に残酷になるべきでした。既に1時間45分が経過しており、ここらへんから心臓バクバクでした。
システム監査
時間に対する焦りがあり、いつもより本文が頭に入ってきませんでしたが、誰が何をしたか、例外処理は何かというポイントを抑えつつ解き進めました。これ以上時間に余裕がなかったため、設問2の記述問題は空欄でした。ここまでで2時間15分、残り15分!
迷い
過去問演習ではシステムアーキテクチャが自分の中の定石でしたが、ネットワークの方が穴埋め問題が多く、簡単そうです。どうしよう、どうしようと5分経過…
ネットワーク
選ばれたのは、ネットワークでした。決め手は記述問題が少なく、設問3が簡単に見えたことです。この時点で残り10分!猛スピードで問題を解きます。記述が少なかったので、焦りながらも解くことができました。ただし、なぜかセキュリティ設問2の字数制限に引っ張られて5字以内を5字と勘違いして、MQTTSと答えるミスをしてしまいました。あと3分!
終結
最後に問題番号を○で囲んでいることを確認して、プログラミングの設問3に戻ります。代入文をひらめきますが、それを挿入する行番号を書き換えてしまいミス!やはり人生に必要なのは余裕。
さいごに
まだ午後の解答速報を確認していませんが、合格しているかどうかは50:50と感じています。あと10分あれば…と思ってしまいますが、終わったものは仕方ありません。ただ。ここまでで情報に関する基本的なリテラシーがちょっとは身についたし、努力する習慣が身についたと感じており、不合格だったとしても価値はあったなと思っています。同じく受験された皆さん、お疲れさまでした!!!
最後にここまでで得た教訓を記して終わります。
- 何かを達成するためには努力はもちろん、計画も必要。
- 時間は戻ってこない。
- 焦らないために自分に残酷になることも時に必要。
- 勉強は良いものだ。