最近よく本を読みます。
読むだけだとやった感がなく、本当にINPUTになっているか不安なのでOUTPUTもしたいと思います。
なので、簡単なのですが近々で読んだ本を少し紹介していきます!
自分の本のチョイスの要件としては
- ベンチャーやエンジニアの仕事に活かせる、または知っていた方が得ということ
- 技術本というよりは実用書、ビジネス本より
という感じですので、エンジニアでなくともITや創業間もないベンチャーに関わっている人、知りたい人であれば面白い本があるかなって感じです。
10年後の仕事図鑑
書店で一番の位置あったので購入。すごい売れているあれです。
出てすぐ買ったので話題になる前に読んだのですが、やはり話題になり売れるだけあるというのが感想です。
オススメのセグメント、読破の難易度
- 将来人工知能がどのように仕事に食い込んでくるのか気になる人。
- 社会人若手で今後のキャリアに迷っている人。
- 専門知識は解説がつくので難易度は低いと思います。
内容、所管
10年後は人工知能(機械学習やディープラーニング)の発展により機械化できる仕事が増え、ホワイトカラーの仕事が機械に代替され始める。
その中で人間はどのように働いて行くのかをテーマにして解説されていきます。
本の流れが、堀江さんと落合さんの対話形式で交互に両者の意見が書かれているところも読んでいて飽きない流れになってスラスラ読めました。
人工知能の発展により労働がなくなるのではなく
- 人工知能をコントロールする
- 人工知能にコントロールされる
- 人工知能にとって変われないオリジナリティを出す
のようにわかれて行くとこの本の中ではされていて、変化が予想される職業の一覧のような解説もあります。
(専門化の意見ではなく、あくまでも両者の意見としてかと思います)
そして、話の流れは人工知能に代替不可能なオリジナリティの話に傾き、趣味などの好きを極めて仕事にする、「ワークアズライフ」の状態を作り出すことが強みをつけることになり、
幸せな人生を生きることになると両者から語られています。
あくまでも生きるために好きではない仕事にしがみつく人はダメだとか、
オリジナリティを出していけ!
と言った結論づけたり、誘導する本ではなく、多様な働き方から自分なりに取捨選択をするための参考になるような本かと思います。
印象的だったのは2人がやりたいからやっているという「ワークアズライフ」の状態を通して考え方が非常に似ているところでしょうか。
妙に何かの心配事を拭い去ってくれる本ですが、極端な2人なので私たちとのギャップがなんともやるせなかったのが感想です。
これからの世界をつくる仲間たちへ
落合さんは年齢も近く、上の本で考え方に非常に興味が出てきたので、その流れで購入。
こちらは上の本と内容はほぼ被っているものの、落合さんからのこれからの時代働いて行くにはこうあるべきだ!という主張性がやや出ている本です。
オススメのセグメント、読破の難易度
- 将来のキャリアが心配だったり、活躍する野心がある若手
- 専門的な本ではないためこちらも低いが、落合さん的な言い回しがやや難読
内容、所管
上記の「10年後の仕事図鑑」よりも話の内容がまとまっている気がしました。
自分的には10年後の仕事図鑑を読んだ流れで読んで行ったので、細かく読んでいない部分が多々あります。
話の流れは
ITテクノロジーで世界がどう変わっているか、そして変わって行くか
→人工知能によりこれからとは働き方を変えなければならない
→好きなことをとことん追求する変態になろう
となっています。
結果人工知能に代替されないようにオリジナリティを求めよということになるのですが、
こちらは話の中でわかりやすい実例を混ぜることで話に説得力が出て、躍動感のある内容になっています。
ホワイトカラーの仕事は減って行くが、専門的なブルーカラーの仕事はなくならないとかは上の本と内容が被る部分が出てきています、
そのほかも結構被っているので私的には上の本一冊だけでよかった気がします。
落合さんの人生観や考えがふんだんに散りばめられているので落合さんの考えに賛同できる方もそうでない方にもおすすめです。
歳がほぼ一緒なのにいろいろな物事を考えて自分なりの哲学を持っていることに非常に刺激を受けました。
そうでもないと本なんて書けないのだけれども。。。。
人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの
そろそろ人工知能について知った方が良いと、触りを知るために購入。
題名ほど壮大なテーマではないので注意。
オススメのセグメント、読破の難易度
- 人工知能, AIのさわりや概要をなるべく簡単に知りたい人
- 専門的な内容なのだが比較的簡単、わからないところはググれば誰でもイケるレベルかと
内容、所管
今まであった人工知能のブームの歴史や、そこで得られたものや失敗について解説した後、
現在きているであろう第3次ブームには期待がモテるということを解説しています。
機械学習やディープラーニングの数式が概念はできるだけ排除した内容になっていて、
人工知能の初級の初級といった概要を知りたい人向けと思われますが、人工知能の歴史に触れている部分は興味深かったです。
ディープラーニングの章については特徴量分析の概要について解説しており、少し考えながらでないと進めない印象でした。
衝撃的だったのは
- 人工知能は全くと言っていいほどできていないこと
- 人工知能は現段階で実現性は見えていないということ
- 一般的に人工知能と言っていることは定義がまちまちで専門的レベルでも段階があるということ
- 人間がいかに学習を早く行なっているかということ
この本だけでは業務で活用することは難しいと思われるので、他の部分についてより深く解説をしている本で学習する必要があると思われます。
HARD THINGS
ベンチャーに所属するものならば読まねばと意気込んで手に取った本。
企業家だけではなく、ベンチャーに勤めている人にもオススメの本と聞いて読んでみました。
元ネットスケープの創業者ベン・ホロウィッツの困難を乗り越えた経験のノウハウ本的なもの。
オススメのセグメント、読破の難易度
- ベンチャー企業にこれから入る人
- ベンチャーの企業家、経営者、労働者
- マネジメント層や経営者、社長が何を考えているのかを知りたい人
- 英語の本を和訳したものなので独特の言い回しが気になるくらいで普通のビジネス書レベル
内容、所管
今回紹介する中で一番実りがあったと思った一冊。
ベンがネットスケープを経て、オプスウェアがIBMにM&Aされるまでを物語形式で展開した後に、ネガティブな事象をケース別に説明し、対策を解説している。
内容はどれもショッキング。。。
- 強力な競合他社の参入による急なビジネス転換
- ドット・コムバブル破綻で顧客からの売り上げが突如なくなった
- 会社が傾いていることを従業員に説明する方法
- 従業員、役員を解雇、降格する方法
など不幸の星の元に生まれたかのような嘘のような本当の話らしい。
ベン・ホロウィッツとネットスケープ創業者のモザイクを開発した天才プログラマのマーク・アンドリーセンとの出会いから、アンドリーセン・ホロウィッツの創業までを知ることもできます。
社長がどのような苦難を経るのかや、どのように考えて対処していくのか、
同時に従業員もどのような状況に陥るのかを知れる大変貴重な機会を作ってもらったと感じた。
ベンチャーに勤めているからには起こるかもしれない事象を知り、心構えを作る意味でも非常に有意義な本であった。
起業のファイナンス
よく聞くベンチャーの資金調達ってなんだ!?と気になって読んだ本です。
有名な企業家兼投資家の磯崎さんが書いた本でファイナンス初心者の私でも理解できました。
オススメのセグメント、読破の難易度
- ベンチャー企業にこれから入る人
- 企業を目指す人の1冊目
- ベンチャーファイナンスをかじりたい人
- 読めます。初心者向け
内容、所管
ベンチャー企業のファイナンスを中心にどのように事業を進めて行くのか、サラリとわかりやすく書かれています。
- 非上場の株式投資のキャピタルゲイン
- 会社の始め方、事業計画
- 企業価値、ストックオプション、資本政策、優先株式
と様々なことを満遍なく解説してあります。
私的には前々から疑問に思っていた、「売り上げがないのに投資してくれる」「赤字でも上場できる」「経営権が取られるのに株を発行する」などの意味不明なことのカラクリが知れて楽しかったです。
読み終えて意外だったのはベンチャーファイナンスを知ることでベンチャーとはどのような組織であるのかを学ぶことができた気がします。
特に難しい話はなく、概要を説明しているため、深く気になる方はもう一歩先の本を読破する必要がありそうですが、
私はファイナンスはやらんエンジニアなのでここまでで十分かと。