VMware Cloud FoudationのSDDC Manager管理下ではない、スタンドアロンのVMware NSXにおけるアップグレード は、Upgrade Coordinator を通じて実行します。
Upgrade Coordinatorによるアップグレードは、下記の順番で実施されます。
- Upgrade Coordinator のアップグレード
- NSX Edge のアップグレード
- ESXi ホストのアップグレード
- NSX Manager のアップグレード
前のフェーズの成功後に次のフェーズに進む形で作業を進めていきますが、今回は「3.ESXiホストのアップグレード」作業 における 、ホストのアップグレード順番を制御したいニーズがある場合の対応方法 について、動作を確認しましたので下記に記載いたします。
動作確認環境:VMware NSX 4.1.1.0 → 4.1.2.1 へのアップグレード
VMware NSX Upgrade Coordinator におけるホストのアップグレード画面
「1. Upgrade Coordinator のアップグレード」の実施画面
ホストアップグレードユニットグループを使用した、ホストのアップグレード順番の制御
デフォルトでランダムな順番にて登録されたクラスタ内のホストの、アップグレード順番を指定したい場合の対応について、見ていきます。今回は 先に「10.44.9.124」のホスト、続いて「10.44.9.125」のホスト にてアップグレードを実施します。
メニューに左上の「グループの追加」より名前を指定して新規にグループを追加します。
「ノードの選択」にて、該当のグループに含めるホスト(10.44.9.124)を選択し、「保存」します。
新規に「Group1」として「10.44.9.124」が追加された事が確認できます
再度「グループの追加」より名前を指定して新規にグループを追加し、含めるホストを選択の上(10.44.9.125)「保存」します。
1つのクラスタ内のホストが2つのグループに分かれて登録され、かつ登録された順番に並んでいる事を確認します。(Group1:10.44.9.124、Group2:10.44.9.125)
「グループ間のアップグレード順序」が「連続」であることを確認し、「アップグレードの開始」によりアップグレードを開始します。(連続:1つのグループの実行終了後に次のグループに進む方式)
並び順通り、先にGroup1のホスト(10.44.9.124)、続いてGroup2のホスト(10.44.9.125)のアップグレードが実施されます。