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VMware Cloud Foundation (VCF) 5.0 の環境構築手順について

Last updated at Posted at 2024-01-19

VMware Cloud Foundation 5.0環境構築手順 についてネストESXi環境にて確認しましたので、全体の作業の流れを把握されたい方向けの情報 として、以下にまとめます。

VMware Cloud Foudantion (VCF) の環境構築の手順

VCF展開の概要(VCF Docs) にて、VCFの初期導入時の全体的な手順を確認します。

  1. 管理ドメインの展開
    1. プランニング及び準備ワークブック & 展開パラメータワークブック への必要情報の記入
    2. Cloud Builder アプライアンスの展開
    3. VCF用のホストの準備(管理ドメイン用 4台)
    4. Cloud Builder による管理ドメインの展開
  2. vRealize Suite Lifecycle Manager及びvRealize Suiteの展開
    1. NSX Edge の展開
    2. アプリケーション仮想ネットワーク の展開
    3. vRealize Suite Lifecycle Manager の展開
    4. vRealize Suite (例:Aria Operations for Logs)の展開
  3. ワークロードドメインの展開
    1. VCF用のホストの展開(ワークロードドメイン用 3台)
    2. ネットワークプールの作成、ホストのコミッショニング、ライセンスの追加
    3. ワークロードドメインの展開
    4. NSX Edgeの展開、vRealize Suiteのワークロードドメインへの接続

以下、主な手順について記載します。

管理ドメインの展開

1-1 プランニング及び準備 & 展開パラメータワークブック

VMware Cloud Foundation プランニングおよび準備ワークブック を入手の上、物理ホストの要件の確認、サイジング、ネットワーク及びストレージ構成について記入します。

  • プランニング&準備ブックワークブック
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次にVMware Customer Connectより展開パラメータワークブックをダウンロードの上、こちらの手順に沿って、上記のプランニング及び準備ワークブックにおける「管理ドメイン」に関する情報を抜粋する形で入力します。本ワークブックは、Cloud Builderに読み込ませる事で管理ドメインを自動デプロイする為の入力ソースとなります。

  • 展開パラメータワークブック
    image.png

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1-2 Cloud Builder アプライアンスの展開

VMware Customer ConnectよりCloud Builder OVAをダウンロードの上、こちらの手順にてインストールします。

1-3 VCF用のホストの準備(管理ドメイン用 4台)

VCFのコンポーネント情報 (BOM) にて、VCF 5.0 に含まれる製品とバージョンを確認し、こちらの手順にて該当バージョンのESXi (8.0 Update 1a)を4台、ネスト構成で準備します。

  • ネストESXiの構成例)12CPU、128Gメモリ、HDD 1.1TB(HDD1:128G、HDD2:10G vSANキャッシュ、HDD3-X:1TB vSANキャパシティ)
    ※ストレージは12TB以上必要になる為、十分な領域を確保の上検証してください。

ホストのインストール後、ネットワークの設定と、標準スイッチの「VM Network」ポートグループの管理VLANへの変更と、NTPの設定を実施します。

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全てのホストで自己署名証明書の再作成を実施します。
※ホスト名を設定後の自己署名証明書が通信に必要となります。

1-4 Cloud Builder による管理ドメインの展開

Cloud Bulider仮想アプライアンスを起動し、adminとインストール時に指定したパスワードでログインをし、「VMware Cloud Foundation」を選択の上、「Next」を選びます。
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1-1で準備した「プランニング&準備ワークブック」を、Cloud Builderにアップロードします。
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「Validate Configuration」が成功する事を確認します。(15分程度)失敗する場合は、メッセージを確認の上「Retry」します。この段階でのエラーは、1-3に関連するケースが多い形です。
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「Deploy Cloud Foudation」を実施し(VCF Bring-up作業)、成功する事を確認します。(3時間半程度)
エラーで停止した場合は、UI上には詳細な情報が表示されない為、Cloud Builder仮想アプライアンスにadminユーザでコンソールアクセスの上、/var/log/vmware/vcf/bringup/vcf-bringup.log 又は vcf-bringup-debug.log のエラー発生時刻付近のログの内容を確認し、環境を修正の上「Retry」します。
主な確認項目としては、基盤側でのVLANとサブネットの構成、GWアドレス、MTU、DNSの登録、vSANの構成、(ネスト構成の場合は)プロミスキャスモードの指定と、ホストのvmnicの指定(vSwitch0からvmnic0が、Distributed Switchにvmnic1とともに移行されます)が挙げられます。

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「Finish」ボタンまたは、https://SDDC-Manager-IP-addressで、administrator@vsphere.local 等のvCenter Server SSOユーザにて、SDDC Managerにログインします。
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vRealize Suite Lifecycle Manager及びvRealize Suiteの展開

2-1 NSX Edge の展開

こちらの手順にてSDDC Managerより、管理クラスタのNorth-Southルーティング及びvRealize Suiteの展開用のネットワークを作成用に、NSX Edgeを展開します。(1時間半程度)※EdgeのTEPアドレスは、ホストと別セグメント/VLANとする事が推奨です。
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2-2 アプリケーション仮想ネットワーク の展開

vRealize Suite展開用に、アプリケーション仮想ネットワーク(AVN)をこちらの手順にて作成します。AVNはオーバーレイのNSXセグメントまたはVLANのNSXセグメントを使用して作成可能です。作成にあたり、上記で作成したNSX Edgeクラスタを指定します。

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2-3 vRealize Suite Lifecycle Manager の展開

vRealize Suite Lifecycle Managerのバンドルをダウンロードの上(1時間程度)、こちらの手順にてインストールします。(30分程度)
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2-4 vRealize Suite (例:Aria Operations for Logs)の展開

vRealize Suite Lifecycle Managerに、vcfadmin@localユーザーとインストール時に指定したパスワードにてログインし、vCenter Serverを設定の上、[こちらの手順](https://core.vmware.com/intelligent-logging-and-analytics-vmware-cloud-foundation)にてAria Operations for Logsを展開します。
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ワークロードドメインの展開

3-1 VCF用のホストの展開(ワークロードドメイン用 3台)

ワークロードドメイン用のホストについて、1-3のホストの準備と同じ手順で作業を実施します。また、「VCF プランニングおよび準備ワークブック」に、ワークロードドメインの展開に必要な情報を記載します。※こちらは1-4とは異なり、Cloud Builder等にアップロードするファイルではなく、設定にあたっての参考資料としてのパラメーターシートとなります。

3-2 ネットワークプールの作成、ホストのコミッショニング、ライセンスの追加

vMotion及びvSAN用のネットワーク情報となるネットワークプールを作成 または既存のプールを拡張 します。
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続いてSDDC Managerにワークロードドメイン用のホストを追加(コミッショニング)を実施します。(2分程度)

また、登録済みのライセンスキーのキャパシティが不足する場合は、ライセンスキーを追加します。

3-3 ワークロードドメインの展開

こちらの手順にて、ワークロードドメインを展開します。(5時間程度)エラーで停止した場合は、/var/log/vmware/vcf/domainmanager/domainmanager.logにて、6文字の参照トークンで表示される個所を参照し、環境を修正の上失敗したタスクを再開します。
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ワークロードドメイン(VI)が追加された事を確認します。
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管理ドメインに各種管理コンポーネント(vCenter Server、SDDC Manager、NSX Manager、NSX Edge、vRealize Suite Lifecycle Manager、Aria Operations for Logs)が配置され、またワークロードドメイン用のvCenter及びNSX Managerが配置される事が確認出来ます。
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3-4 NSX Edgeの展開、vRealize Suiteのワークロードドメインへの接続

Edgeクラスタの展開手順 及び vRealize Suiteのワークロードドメインへの接続手順
を実施します。

参考URL

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