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【Android】Fragment間で値をやりとりする

Last updated at Posted at 2020-03-22

はじめに

あるFragmentで取得した値を、他のFragmentでも使いたい場面は多々あるかと思います。
この記事では、Fragment間で値をやりとりする方法をまとめました。

方法一覧

Fragment間で値をやりとりする方法は、ざっくり分けて次のとおりです。
2020/04/30 setFragmentResult について追記しました

  • Bundleを使う
    • 【応用】SafeArgsを使う
  • ActivityのスコープでViewModelを使う
  • navGraphViewModelsを使う
  • setFragmentResultを使う ← New!!

抜けがあったら教えてください。

次に、それぞれのやり方について解説していきます。
※番外編としてViewPagerやBottomNavigationのページ間で値をやりとりする方法についても解説します。

Bundleを使う

一番オーソドックスなやり方です。遷移先のFragmentを生成する際に値をargumentsとして渡します。

やり方

以下のようにして遷移先のFragmentに値を渡します。

val title = "タイトル"
// Bundleインスタンスを作成
val bundle = Bundle()
// putXXXXで値をセットする
bundle.putString("BUNDLE_KEY_TITLE", title)
// Fragmentに値をセットする
val fragment = SecondFragment()
fragment.arguments = bundle
// 遷移処理
parentFragmentManager.beginTransaction()
        .add(R.id.container, fragment)
        .commit()

値を受け取る側はgetArguments(arguments)で値を取得します。

SecondFragment
// putXXXXに対応するgetXXXXで値を取得
val args = arguments?.getString("BUNDLE_KEY_TITLE") // "タイトル"

こういう時に使える

Bundleを使った方法は、単方向の値のやりとりに向いています。

スクリーンショット 2020-03-23 10.23.40.png

Bundleで渡した値は読み取り専用のため、受け取った値を書き換えたり、加工した値をまたFragmentAで使いたい場合には向いていません。
(varで値を取得して書き換えてまたBundleに渡して…というやり方も出来なくはないですが、煩雑になるのでオススメは出来ません。おとなしくViewModelを使いましょう)

【応用】SafeArgsを使う

Bundleで渡した値を型安全に使えるSafeArgsというものが登場しました。

bundle.putXXXXarguments.getXXXX で値をやりとりするのは便利ではありますが、渡すキー名を間違えると NULL が返ってくるため、簡単にクラッシュしてしまいます。
それをプロパティを介したアクセスにする事で、型安全にアクセス可能になります。

やり方

Gradleに依存関係は追加済みとします。

SafeArgsはNavigation ComponentのNavigation Graphを使用します。
Navigation Graphに argument タグを追加します。これは遷移先のFragmentタグ内に追加します。

nav_graph.xml
    <fragment android:id="@+id/firstFragment"
        ...>
       <action
            android:id="@+id/action_first_to_second"
            app:destination="@id/secondFragment"/>
    </fragment>
    <fragment android:id="@+id/secondFragment"
        ...>

        <argument
                android:name="title"
                app:argType="string"/>

    </fragment>

argument タグ追加後は一度ビルドしておきましょう。

SecondFragment遷移時に以下のように引数を渡します。

FirstFragment
val title = "タイトル"
val action = FirstFragmentDirections.actionFirstToSecond(title)
findNavController().navigate(action)

遷移後のFragmentで値を取り出すには navArgs() を使います。

SecondFragment
class SecondFragment : Fragment() {
    private val args: SecondFragmentArgs by navArgs()
    
    override fun onCreateView(
        inflater: LayoutInflater, container: ViewGroup?,
        savedInstanceState: Bundle?
    ): View? {
        textView.text = args.title // プロパティでアクセス可能
    }
}

Navigation Componentを使った遷移を使わない場合でも、SafeArgsだけを使用することが可能です。
Navigation Graphへの定義までは同じで、そのあとは以下のように使えます。

FirstFragment
val bundle = SecondFragmentArgs.Builder(title)
    .build()
    .toBunble()
val fragment = SecondFragment()
fragment.argument = bundle
// 遷移処理はBundleと同じなので省略

値の取り出し方はNavigation Componentを使った場合と同じです。

SecondFragment
private val args: SecondFragmentArgs by navArgs()

ActivityのスコープでViewModelを使う

読んで字のとおりですが、ActivityのスコープでViewModelを定義し、それをFragment間で使いまわします。公式でも紹介されているやり方です。

やり方

例えばMainViewModelがあったとします。

MainViewModel
class MainViewModel: ViewModel()

これをFragmentで取得する際、Activityを引数に渡します。

FirstFragment
class FirstFragment: Fragment() {

    lateinit var viewModel: MainViewModel

    override fun onCreateView(
        inflater: LayoutInflater, container: ViewGroup?,
        savedInstanceState: Bundle?
    ): View? {
    activity?.run {
            viewModel = ViewModelProvider(this).get(MainViewModel::class.java)
        }
    }
}

これでViewModelがActivityのViewModelStore(※)に保持されるので、他のFragmentでも同じViewModelのインスタンスを利用できます。

(※)ViewModelStore:ViewModelを保持するクラス

もしくはFragment-KTXを利用すれば、 activityViewModels でもViewModelのスコープをActivityにできます。

FirstFragment
private val viewModel: MainViewModel by activityViewModels()

(独自のViewModelStoreOwnerを定義して利用する方法もあるようですが、ここでは割愛します。こちらの記事が参考になりそうです)

こういう時に使える

ViewModelを使った方法は、双方向の値のやりとりに向いています。
スクリーンショット 2020-03-23 10.39.07.png

FragmentAでもFragmentBでも値を参照し、かつ、どちらのFragmentでも値の変更が行われる可能性がある場合などは、BundleよりもViewModelを使った方が処理がスマートになると思います。

navGraphViewModelsを使う

Navigation ComponentFragment-KTXを組み合わせることによって、Navigation Graph単位のスコープを持ったViewModelを使うことが出来ます。
(ネストしたNavGraphでしか使えず、メインのNavGraphでは使えない事に注意が必要です)

やり方

NavigationGraphの中に、以下のようなネストしたNavGraphとFragmentを定義します。
(説明のために色々端折っています)

nav_graph.xml
    <navigation android:id="@+id/nested_nav_graph"
        app:startDestination="@id/secondFragment">
        <fragment android:id="@+id/secondFragment">
        ...
        <fragment android:id="@+id/thirdFragment">
    </navigation>

Fragment上で以下のようにViewModelを取得します。

SecondFragment
class SecondFragment: Fragment() {
    private val viewModel: MainViewModel by navGraphViewModels<R.id.nested_nav_graph>()
}
SecondFragment
class ThirdFragment: Fragment() {
    private val viewModel: MainViewModel by navGraphViewModels<R.id.nested_nav_graph>()
}

これでSecondFragmentとThirdFragmentは共通のViewModelインスタンスを使えるようになります。
このViewModelはNavGraph単位のスコープを持つので、別のNavGraphに遷移した場合は値が破棄されます。

もっと詳しい情報はSTAR-ZEROさんのこちらの記事が参考になります。

こういう時に使える

ActivityスコープのViewModelは、SingleActivityのアプリだと、実質どこのFragmentからでもアクセス出来てしまいます。
それではスコープが大きすぎる、という時はnavGraphViewModelsを使ってスコープ範囲を分割していくと良いかと思います。

番外編: ViewPagerやBottomNavigationViewの子ページ同士で値をやりとりする

ViewPagerやBottomNavigationViewを使っている時、ページ間で値のやりとりをしたい場合は、BundleやnavGraphViewModelsは使えません(たぶん)。

方法はいくつかあるかと思いますが、個人的にはViewModelProviderに parentFragment を渡して、ViewModelを共有するのが一番やりやすいと思います。

ChildFragment
    lateinit var viewModel: MainViewModel

    override fun onCreateView(
        inflater: LayoutInflater, container: ViewGroup?,
        savedInstanceState: Bundle?
    ): View? {
        // parentFragmentを渡す
        viewModel = ViewModelProvider(parentFragment).get(MainViewModel::class.java)
        
    }

こうすることでViewModelのインスタンスが親FragmentのViewModelStoreに保持されるため、ページ間で共通のViewModelインスタンスを利用することが可能になります。

setFragmentResultを使う

Fragment間の値のやり取りの方法として、 setFragmentResult が追加されました。

使用するにはFragment-KTXの1.3.0-alpha04以降が必要です。

build.gradle
implementation "androidx.fragment:fragment-ktx:1.3.0-alpha04"

やり方

結果を渡す側は、以下のように requestKey と値を渡します。

setFragmentResult("request_key", bundleOf(
    "result_key1" to "result1",
    "result_key2" to 222
))

結果を受け取る側は、 setFragmentResultListener を使って以下のように受け取ります。

override fun onViewCreated(view: View, savedInstanceState: Bundle?) {
    super.onViewCreated(view, savedInstanceState)
    
    // 設定した requestKey を元にbundleを受け取る
    setFragmentResultListener("request_key") { requestKey, bundle ->
        val result1 = bundle.getString("result_key1") // "result1"
        val result2 = bundle.getInt("result_key2")    // 222
    }
}

おわりに

本記事を書くにあたって、以下のリンク先を参考にさせて頂きました。
[Qiita] 【Kotlin】Bundleを使ったFragment間の値渡し
[Qiita] [Android] NavigationでSafeArgsを使って引数付き画面遷移をする
ViewModel、ViewModelProviderについて調べてみた(Android)
[Qiita] Activity, Fragmentを跨いでViewModelを共有する
Navigation GraphスコープのViewModel
setFragmentResultを使ったFragment間のデータ受け渡し

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