$\LaTeX$ でソースコードとかを挿入するとき、listings パッケージを使う人も多いかと思います。
そのとき、日本語のコメントアウトとかがあると崩れてしまったなんて人も多いのではないでしょうか。
その解決策として、jlisting パッケージというものを Windows10/Mac 環境で導入してみたので、メモ書き程度に残しておきます。Linux 使っている人でも適宜読み替えればいけると思います。
応急措置
ひとまず、最初から入っている jvlisting パッケージを使用することで、この問題は解決します。
\usepackage{listings, jvlisting}
・・・が、日本語の部分にはコメントアウトの色がついていなかったり、結局順番が崩れてしまったりします。
jlistingパッケージを導入する
本題です。
まず以下の場所からjlisting.styをダウンロードします。
https://osdn.net/projects/mytexpert/downloads/26068/jlisting.sty.bz2/
bz2形式で圧縮されているみたいなのでこれを解凍します。 Downloadsフォルダにダウンロードされたjlisting.sty.bz2があると思うので、コマンドプロンプト上でDownloadsフォルダに移動し、以下のコマンドでこれを展開します。
>bzip2 -d jlisting.sty.bz2
圧縮されたファイルも残したい場合は、以下のコマンドを代わりに実行します。
>bzip2 -dc jlisting.sty.bz2 > jlisting.sty
圧縮ファイルを展開できたら、jlisting.styをあるべき位置に置きます。 まずは、コマンドプロンプト上で次のコマンドを打って、listingsパッケージがどこにあるか確認します。 私の場合は、2行目の c:/texlive/2020/texmf-dist/tex/latex/listings というフォルダに入っているみたいです。
>kpsewhich listings.sty
c:/texlive/2020/texmf-dist/tex/latex/listings/listings.sty
このフォルダの位置が分かったら、CUIなりGUIなりなんでもいいのですが、とにかくjlisting.styファイルを、listingsパッケージが入っているフォルダに入れます。(私の場合でいうところの c:/texlive/2020/texmf-dist/tex/latex/listings)
MacのGUIで/usr/localの場所が分からない場合は、Finderを開いて画面上部左側にある「移動」タブを開いて、下のほうにあるフォルダへ移動という部分を選択し(もしくは command + shift + G を押し)、フォルダの場所を入力というところに/usr/localと打ち込むと出てくると思うので試してみてください。
最後に、以下のコマンドをコマンドプロンプト上で実行して、ファイルの一覧表(ls-R)を更新すれば、jlistingパッケージが使えるようになります。
mktexlsr
Macとかの場合はsudoしないとダメみたいです。実行するとパスワードが求められると思うので、打ち込んであげてください。
sudo mktexlsr
実際に、texファイルでパッケージを読み込む部分を以下のように変えてあげれば、日本語のコメントアウトもきれいに表示されるようになっているはずです。
\usepackage{listings, jlisting}
では良い$\LaTeX$ライフを。