平成31年春期 午前問題25
コンピュータグラフィックスにおける,レンダリングに関する記述として,適切なものはどれか。
1、レンダリングとは、情報を基にディスプレイに描画可能な形式の画像に変換する処理です。3DCGでは、与えられた3Dモデルの形状や光源のデータから、計算によって画像を生成します。
・3DCG:
3次元コンピュータグラフィックス(さんじげんコンピュータグラフィックス、英: three-dimensional computer graphics)は、コンピュータの演算によって3次元空間内の仮想的な立体物を2次元である平面上の情報に変換することで奥行き感(立体感)のある画像を作る手法である。
・レンダリング rendering とは、
何らかの抽象的なデータ集合を元に、一定の処理や演算を行って画像や映像、音声などを生成すること。
・3Dレンダリング
単にレンダリングといった場合には、3次元グラフィックス(3DCG)において数値データとして与えられた物体や図形に関する情報を計算によって画像化することを指すことが多い。
2、アンチエイリアシング
異なる色のピクセルを混ぜて配置することによって,中間色を表現すること
・アンチエイリアス 【 anti-aliasing 】 スムージング 別名: smoothing
アンチエイリアスとは、コンピュータで文字や図形を描画・表示する際に、斜線や曲線などに発生する微細な階段状のギザギザした部分(ジャギー)を目立たなくする手法。輪郭の色と背景色の中間色を段階的に配置する。
3、デジタルアニメーション又はスライドショー
複数の静止画を1枚ずつ連続表示することによって,動画を作ること
・スライドショー(英: slideshow)は、選択した一連の画像を順次表示するもので、芸術的目的や実用的目的に利用される。
4、モデリング
物体をワイヤフレーム,ポリゴンなどを用いて,モデル化すること
・ワイヤーフレーム
とは「ホームページのレイアウトやコンテンツの配置を決めるための設計図」のようなものです。
引っ越しなどの際に、下記のような住宅の間取り図を見たことがあるという方も多いと思います。
ワイヤーフレームはいわば、「ホームページ版 間取り図」の役割を果たします。
・ポリゴン(英: polygon)とは、多角形のことであるが、この記事ではサーフェスモデルなど、コンピュータグラフィックス特に3次元コンピュータグラフィックスにおける応用について述べる
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補足
コンピュータグラフィックスの要素技術に関する記述のうち,適切なものはどれか。
1、
・アンチエイリアシングは,周囲の画素との平均値演算などを施すことによって,斜め線や曲線のギザギザを目立たなくする。
→○。
・メタボールは,光の相互反射を利用して物体表面の光エネルギーを算出することによって,表面の明るさを決定する。
→×。ラジオシティの説明です。
・ラジオシティは,光源からの光線の経路を計算することによって,光の反射や透過などを表現し,物体の形状を描画する。
→×。レイトレーシングの説明です。
・レイトレーシングは,物体を球や楕円体の集合として擬似的にモデル化する。
→×。メタボールの説明です。
参考:
レンダリング
http://e-words.jp/w/%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0.html
アンチエイリアシング
http://e-words.jp/w/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%B9.html
スライドショー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%89%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC
ポリゴン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%82%B4%E3%83%B3