応用情報技術者平成30年秋期 午前問37
楕円曲線暗号に関する記述のうち,適切なものはどれか。
1、楕円曲線暗号は、楕円曲線の点の演算を用いた公開鍵暗号方式です。楕円曲線によって定義された有限可群上の離散対数問題を解く際の計算量の多さを安全性の根拠とし、同じ強度を想定した場合、RSAより鍵長を短くできる利点があります。
・楕円曲線暗号はディジタル署名のアルゴリズム"ECDSA"として利用されています。
・認証及び鍵交換のアルゴリズムとしてTLSで利用されています。
2、RSAの説明
素因数分解問題の困難性を利用している。
・RSA
RSA暗号 - 公開鍵暗号の一種。ロナルド・リベスト (Ron Rivest) 、アディ・シャミア (Adi Shamir) 、レオナルド・エーデルマン (Len Adleman) の各姓から取った頭字語である。
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補足
暗号方式のうち,共通鍵暗号方式はどれか。
1、AES(Advanced Encryption Standard)は、
アメリカ合衆国の次世代暗号方式として規格化された共通鍵暗号方式です。
日本でも「電子政府推奨暗号リスト」に掲載されているほか、無線LANの暗号化規格WPA2の暗号化方式としても採用されています。
2、
・ElGamal暗号
→×。ElGamal暗号は、非常に大きな数の離散対数問題を解くことが困難であることを利用した公開鍵暗号方式です。共通鍵を安全に共有する方法であるDiffie-Hellman法を暗号方式として応用したものです。
・RSA
→×。RSAは、けた数の大きな数の素因数分解に膨大な時間がかかることを利用した公開鍵暗号方式です。
・楕円曲線暗号
→×。楕円曲線暗号は、楕円曲線上の離散対数問題を解くことが困難であることを利用した公開鍵暗号方式です。
参照: