応用情報技術者平成29年春期 午前59
販売管理システムにおいて,起票された受注伝票の入力が,漏れなく,かつ,重複することなく実施されていることを確かめる監査手続として,適切なものはどれか。
1、プルーフリストとは、
入力データを加工せずにそのままプリントアウトしたもの。会計ソフトにこの機能が組み込まれている場合が多い。監査ではこのプルーフリストと受注伝票を照合することにより、何か問題が発生していないか、漏れが発生していないか確認する。
ビジネスなどでは、キーボードやマウス等から入力されたデータを、入力者の目視チェックだけに頼らず、結果を用紙に印刷して、別人がチェックして正確を記することをシステムの1ステップに組み入れています。この入力結果シートの内容データか書類のことを言います。入力したデータそのものだけでなく、それより表引きしたデータなどを
印字してチェックしやすくしたります。例えば社員コードを入力した時、社員名もマスターから引いてきて印刷しておくと、チェックがやりやすく誤りが見つけやすいことがあります。ProofReading校正、ProofSheet校正刷り、Proofには検算、吟味、試験などの意味が有ります。
プルーフリストと受注伝票を照合することで、入力データの完全性および一意性が確認できます。監査においてはこの照合が確実に実施されているかを確認するために照合印をチェックすることがポイントになります。
2、IT業務処理統制
企業会計審議会が2007年2月に発表した内部統制の「実施基準」では、IT業務処理統制として次の4項目を挙げています。
・入力情報の完全性、正確性、正当性等を確保する統制
・例外処理(エラー)の修正と再処理
・マスタデータの維持管理
・システムの利用に関する認証、操作範囲の限定などアクセスの管理
監査において「起票された受注伝票が漏れなく,重複することなく入力されていることを確かめる」には入力データの完全性および一意性に係るコントロール項目をチェックすることになります。
3、
・受注データから値引取引データなどの例外取引データを抽出し,承認の記録を確かめる。
⇒「例外処理(エラー)の修正と再処理」に係るコントロール機能です。
・受注伝票の入力時に論理チェック及びフォーマットチェックが行われているか,テストデータ法で確かめる。
⇒入力データの正当性に係るコントロール項目です。
プ
・並行シミュレーション法を用いて,受注伝票を処理するプログラムの論理の正当性を確かめる。
⇒受注伝票処理の正確性に係るコントロール項目です。
参照:
https://www.ap-siken.com/kakomon/29_haru/q59.html
プルーフリストとは(proof list)
http://tooljp.com/jyosho/glossary/proof-list.html
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/272693.html