応用情報技術者平成29年春期 午前19
オープンソースライセンスのGNU GPL(GNU General Public License)の説明のうち,適切なものはどれか。
1、GNU GPLは、
フリーウェア運動を具現化するために考案されたオープンソースライセンスです。GPLのもとで配付されたソフトウェアが何者かに独占されることを排除し、ソフトウェアが全ての利用者にとって自由であり続けられるようにすることを目的としています。
※GPLであるソースコードの派生物:
GPLでは、派生物のライセンスもGPLにしなければならないとされている。これはライセンスの伝搬性と呼ばれている。
派生物とは、ソースコードそのものの改変物だけでなく、ソフトウェアをリンクしたものや、ソフトウェアの依存性を持つ成果物のことをいう。
GPLの派生物がGPLでならなければならない理由は、GPLはコピーレフトの考え方を具現化したものだからである。GPLによりソフトウェアの自由が保障される。
※コピーレフト(Copyleft)とは、プログラム(もしくはその他の著作物)を自由(自由の意味において。「無償」ではなく)とし、加えてそのプログラムの改変ないし拡張されたバージョンもすべて自由であることを要求するための、一般的な手法の一つです。
2、二次著作物
GPLライセンスされた著作物を使用または変更・改変して作成した著作物を配布した場合、有償・無償に関わらず、その二次著作物には無条件にGPLライセンスが適用されることになります。すなわち、その二次著作物が自由に使用されることを、下流の受領者に対して認めなければなりません。
3、別のプログラムのソースコード
GPLであるソースコードの実現する機能を利用する,別のプログラムのソースコードを作成すると,GPLが適用されるるか?
⇒「別のプログラムのソースコード」がGPLライセンスでなければ、それが組み込まれたプログラムにはGPLが適用されません。
ここはGPLで実現した機能を利用して、別の物を作成すると、派生物ではないですので、別の物がGPLかどうかがその物により決めますね。
参照:
ライセンスの伝搬性
http://ossforum.jp/node/798