応用情報技術者平成29年春期 午前66
多角化戦略のうち,M&Aによる垂直統合に該当するものはどれか。
1、M&Aは合併(Mergers)と買収(Acquisitions)を組み合わせた言葉で、他社を自社に吸収合併したり、他社の株式を多く取得し買収することで子会社化することです。事業の多角化、企業グループの再編、事業統合などの目的で実施されます。
M&Aは、合併する側とされる側の企業間の関連によって「垂直統合型」「水平統合型」及び「混合型」などに分類されます。
・垂直統合型
生産を行う工場が「部品工場」や「営業会社」等のサプライチェーンの上流や下流にある工程を企業グループに統合することで市場競争力や資材の供給力を高める形のM&A。
・水平統合型
同業他社を買収する形のM&A。市場シェアや事業規模を拡大する目的などで実施される。
・混合型
異業種との合併となるM&A。新規分野・新規市場に進出する目的などで実施される。
2、
・銀行による保険会社の買収・合併
⇒水平統合型に該当します。
・自動車メーカによる軽自動車メーカの買収・合併
⇒水平統合型に該当します。
・製鉄メーカによる鉄鋼石採掘会社の買収・合併
⇒垂直統合型に該当します。
・電機メーカによる不動産会社の買収・合併
⇒混合型に該当します。