平成31年春期 午前問題65
要件定義において,ユーザや外部システムと,業務の機能を分離して表現することで,ユーザを含めた業務全体の範囲を明らかにするために使用される図はどれか。
1、ユースケース図は、
UMLの中でもシステムの振る舞いを表現する図で、システムに要求される機能を、ユーザの視点から示した図です。ユースケース図を有効に活用することにより、システムの全体像を開発者とユーザが一緒に評価しやすくなる利点があります。
2、アクティビティ図とは、
連続する「実行」の遷移、つまり一連の「手続き」を表現するための図です。ある事象の開始から終了までの機能を実行される順序にしたがって記述します。 状態マシン図が実体の状態遷移を表すのに対し、アクティビティ図では実体の制御の流れを描写します。
アクティビティ図は、上流行程のビジネスプロセスの流れや下流行程のプログラムの制御フローなどシステムの流れを表せるフローチャートのUML版図法です。
記述例
アクティビティ図は必ず開始状態から何らかの終了状態へ、矢印で示された手順に従って実行を行います。 下の図はある会社社員が起床して出社するまでの手続きを示した例です。
【要件定義】
まず朝起きて顔を洗います。健康ならば新聞を読みながら朝食を食べ、歯を磨き、そのあと服を着替えて出社します。もし体調が悪ければ「病気である」と会社に連絡して処理終了です。
3、クラス図は
UMLの中でも最もよく使用される図の1つです。オブジェクト指向のプログラミング言語においては、クラス図から実装(ソースコード)に変換することができます。このためシステム開発においては他のUMLダイアグラムを作成しようとも、それは最終的にはクラス図の作成に結びつけられることが多く、このような性質からもクラス図はシステム開発において中心となる図であると言えます。
クラス、属性、クラス間の関係からシステムの構造を記述する静的な構造図です。
4、オブジェクト図には「インスタンス指定(インスタンス仕様)」と「リンク」と呼ばれる2つの要素しか登場しません。「インスタンス指定」の中には「スロット」が記述されます。
オブジェクト図は、システムが動作しているある時点でのオブジェクトとオブジェクト間の関係を表現するためのダイアグラムです。
オブジェクト図は、ある特定の時点でのオブジェクトのインスタンス間の静的な構造を記述する図です。
5、状態遷移図
現在状況の状態と発生する事象だけによって、状態が変化していくようなシステムを記述するときに用いられる図式化手法です。
参考:
https://www.ap-siken.com/kakomon/27_aki/q64.html
ユースケース図
https://thinkit.co.jp/article/40/2/
アクティビティ図
https://www.itsenka.com/contents/development/uml/activity.html
クラス図
https://thinkit.co.jp/article/40/3/