応用情報技術者平成28年秋期 午前16
プログラム実行時の主記憶管理に関する記述として適切なものはどれか。
1、可変区画方式
可変区画方式は、実行するプログラムの大きさに応じて主記憶を区画して割当てる方式です。
・メモリコンパクション(またはデフラグ)
可変区画方式で区画の割当てと解放を繰り返していくと、主記憶上に不連続な未使用領域が発生します。
この主記憶の細かな空き領域を結合して一つの連続した領域にすることをメモリコンパクション(またはデフラグ)といいます。
2、ガーベジコレクション
ガーベジコレクション(Garbage Collection)は、プログラムが動的に確保したメモリ領域を回収して、再度使用可能にすることをいいます。ガーベジには「ゴミ」の意があり、メモリ中の使われない部分を集める作業と引っ掛けています。
3、動的再配置
プログラムの実行中に主記憶内でモジュールの格納位置を移動させること
4、動的リンキング
プログラムの実行中に必要になった時点でモジュールをロードすること
動的リンキング(ダイナミックリンキング)は、プログラムの実行中にそのモジュールが必要となった時点で結合して利用する方式です。 主に共用ライブラリやシステムライブラリなどをプログラムで使用するときに使われます。
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補足
動的リンキングの機能はどれか。
ア、プログラム実行時に,共用ライブラリやシステムライブラリのモジュールをロードする。
イ、プログラム実行時に,適切なアドレスに目的プログラムをロードする。
ウ、プログラム実行時に,読み込まれたページの論理アドレスを物理アドレスに変換する。
エ、プログラムの実行に先立って,複数の目的プログラムを連係編集(リンケージエディット)する。
・プログラム実行時に,適切なアドレスに目的プログラムをロードする。
⇒動的再配置の説明です。
・プログラム実行時に,読み込まれたページの論理アドレスを物理アドレスに変換する。
⇒動的アドレス変換の説明です。
・プログラムの実行に先立って,複数の目的プログラムを連係編集(リンケージエディット linkage edit)する。
⇒静的リンキングの説明です。
参照:
https://www.ap-siken.com/kakomon/28_aki/q16.html