応用情報技術者平成30年春期 午前問29
関係データベース管理システム(RDBMS)のデータディクショナリに格納されるものはどれか。
1、データディクショナリ(DD)は、データベースのメタデータやデータ定義情報を効率よく管理する情報の保管庫です。データディクショナリは、他のデータベースと同じく表とビューで構成されていて次のような情報が格納されています。
・概念スキーマ、外部スキーマ、内部スキーマとそれらの変換定義情報
・表、ビュー、インデックス、その他オブジェクトの定義情報
・参照制約、検査制約の定義情報
・ユーザ情報
・アクセス権と機密保護に関する情報
・DDに格納されるのは、DBMSが管理するファイルの定義情報です
・表の実データは1つ以上の別個のファイルとして保存されています。
・インデックスの内容は別個のファイルとして保存されています。
2、ビューは、
1つ以上の基礎となる基底表(DBに実データを持つ表)または他のビューから何らかの関係データベース演算によって得られた結果(導出表)に名前を付けたものです。仮想的な表なので実表とは異なり実際のデータは持っていません。
3、スキーマ(schema)は、
データの内容,データの論理構造,記憶形式や編成などデータベースの構造を記述したものです。
ANSI/X3/SPARCではスキーマを、概念スキーマ,外部スキーマ,内部スキーマの3つのグループに分ける提案を行い、これを3層スキーマアーキテクチャといいます。
データベースの概念スキーマ、外部スキーマ、内部スキーマ の詳細:
・内部スキーマは、
概念スキーマをコンピュータ上に具体的に実現させるための記述である。データファイルの配置やインデックスなどが該当する。
・概念スキーマは、
内部スキーマと外部スキーマの間に位置し、エンティティやデータ項目相互の関係に関する情報をもつ。テーブルやリレーションなどが該当する。
・外部スキーマは、
個々のプログラム又はユーザの立場から見たデータベースの記述である。ビューなどが該当する。
データの利用者からの見方を記述したもの。SQLのビューが外部スキーマに該当する。
参照:
https://www.ap-siken.com/kakomon/30_haru/q29.html
データベースの概念スキーマ、外部スキーマ、内部スキーマ
https://qiita.com/lymansouka2017/items/615dac8890e39a4da86e