応用情報技術者令和元年秋期 午前問32
イーサネットで使用されるメディアアクセス制御方式であるCSMA/CDに関する記述として,適切なものはどれか。
この質問は、難しいですね。
1、CSMA/CD方式は、Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection
日本語に訳すと「搬送波感知多重アクセス/衝突検出方式」となります。
CSMA/CDでは、次の手順でフレーム(データ)を送信します。
・伝送路上に他のステーションからのフレームが流れていないことを確認する。
・フレームを伝送路に送出する。
・衝突(コリジョン)を確認した場合、フレームの送出を中断する。
・ジャム信号を一定時間送信し、衝突の発生を全てのステーションに検知させる。
・ランダムな待ち時間(バックオフ時間)経過後に、再び①から送信手続きを開始する。
CSMA/CDは、伝送路上の通信量が増加するにつれて衝突の発生も増加し、さらに再送が増え通信量が増えてしまうという欠点があります。一般にCSMA/CD方式では、伝送路の使用率が30%を超えると急激に送信遅延時間が長くなってしまい実用的ではなくなると言われています。
下記の特徴:
・他のステーションが同時にフレームを送出した場合には衝突が発生します
・衝突発生時の再送動作によって,衝突の頻度が増すとスループットが下がる
・衝突を検知した際に送信されるジャム信号は、リピータハブを越えた先のステーションまで届くのでハブによる接続でも使用できます。
・フレームはオクテット(8ビット)単位になっていなければなりません。
2、CSMA/CAは Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance
(搬送波感知多重アクセス/衝突回避方式)
CSMA/CAは、メッセージにIDを付与することでIDの優先順位によってメッセージの送信を遅らせたりする。このIDの比較を通信調停(アービトレーション)という。
・RTS/CTS方式
RTS/CTS方式は、無線LANのアクセス制御方式の一つでRTS(Request To Send,送信要求)フレームとCTS(Clear To Send,受信準備完了)フレームを用いてフレームの衝突を防ぐことができるものです。
無線LANの通信手順であるCSMA/CAの説明です。
3、TDMA 【 Time Division Multiple Access 】
時分割多元接続 / 時分割多重アクセス
参照:
https://www.ap-siken.com/kakomon/29_haru/q31.html
https://www.ap-siken.com/kakomon/29_aki/q33.html
CSMA/CA
https://ja.wikipedia.org/wiki/CSMA/CA
CSMA/CA
https://qiita.com/fattolys/items/e8f8081d3cb42d7da0f6