平成31年春期 午前問題4
家庭用ゲーム機に採用され、自動車の先端運転支援システムにも使われる距離画像センサの一つである、TOF (Time of Flight) 方式のセンサの説明として、適切なものはどれか。
1、TOF(Time of Flight)
TOF方式は、光源から発せられた光が対象物に当たり、その反射光が光源と同じ位置にあるセンサに返ってくるまでの時間によって対象物との距離を測定する方式です。カメラを用いる方式と比較すると、カメラが不要な単純な構成、昼夜及び天候の影響を受けないなどの利点があります。
光の速度は約30万キロメートル/秒なので、1ナノ秒に約30cm進むことになります。反射光を受け取るまでの時間が1ナノ秒増加すると、対象物との距離が「30cm÷2=15cm」だけ離れたことになるというわけです。
なお、TOF方式のセンサが採用されている家庭用ゲーム機とはMicroSoftのXboxです。
2、ステレオカメラ
ステレオカメラ(すてれおかめら、stereo camera)とは、人が物を見る原理と同じように、2つのカメラ(2眼のカメラ)を用いて対象物を複数の異なる方向から同時に撮影することにより、カメラの画素の位置情報から、奥行き方向の情報も計測することが可能なカメラのことです。
先端運転支援システムは、ADAS (Advanced Driver Assistance System = 先進運転支援システム)にも使われている技術であるが、TOF方式のセンサの説明ではない。
ADAS(先進運転支援システム)においてステレオカメラ(ステレオビジョン)は前方の車間距離や取得した画像を使い、自動ブレーキや白線認識などの運転支援に活用されるデバイスです。
3、
遠近法(えんきんほう、英: perspective)は、広義には絵画や作図などにおいて、遠近感を持った表現を行う手法を指す。ここでは特に、目に映る像を平面に正確に写すための技法である「透視図法」(透視法、線遠近法ともいう)について記す。
4、GPSで距離を測定する方式センサ
GPS (Global Positioning System) は、人工衛星を利用して地球上の現在位置を正確に測位するシステムのことである。
参考:
https://www.ap-siken.com/kakomon/31_haru/q4.html