概要
先日のGoogle Cloud Next '23 でApplication IntegrationがGAとなりました。どのような使い勝手か確かめるためにというわけで使ってみようと思います。
Application Integrationとは
iPaaS(Integration Platform as a Service)に分類されるサービスでオンプレミスやクラウド、SaaS等の複数のサービスの連携やデータ統合を実現するサービスです。
セットアップ
※2023/09現在コンソール内の一部はまだ日本語化されておらず英語となっていた
使ってみる
こちらを参考にすすめる
デフォルトでExampleIntegration-EcomOrderProcessingというサンプルが作成されている
下図のように承認者のメールアドレスを受信できるものに変更しておく
テスト→OrderProcessAPITriggerを選択する
ドキュメントの内容を利用し、quantityを240に更新する
{
"order_no": "12345",
"buyer_id": "raambo",
"line_items": [
{
"line": 1,
"sku": "tr100",
"vendor": "Internal",
"quantity": 1,
"price_per_unit": 10
},
{
"line": 2,
"sku": "tbz",
"vendor": "External",
"quantity": 240,
"price_per_unit": 1
}
]
}
このフローはtotal_order_value
(250)がthreshold_order_value
(2)よりも大きいので承認が必要となる
そのため、この段階でログを確認するとSuspendになっている
以下のようなメールが来ているのでリンクをクリックして承認する
インテグレーションについて
トリガーはpub/subやスケジュールのほかにjira等外部SaaSにも対応しています(現状外部SaaSはPreview)
タスクは各種Google Cloudサービスのほかにループ等の制御やSpreadSheetなどのWorkspaceも対応しています
Salesforceとの連携事例は以下が参考になります
認証について
SaaS等との連携で認証が必要な場合はAuthentication profileを作成します
エラーハンドリング
エラー時の処理はタスクの設定のError handlingから行います
同期処理・非同期処理それぞれのエラー発生時の戦略を選びます
リトライ系を選択するとインターバルや最大リトライ回数を設定できます
エラー時に処理をさせたい場合はエラーキャッチャーを作成します
エラーキャッチャーを作成すると画面上にトリガーのようにアイコンが出てくるのでそこに繋げる形でエラー時の処理を作成します(図はメールを送信するケース)。複数の処理で同じエラーキャッチャを選択することもできます
管理方法
コンソール上でもバージョン管理されておりpublishする度に新バージョンになります
jsonで構成をダウンロードできるのでコードとして管理することもできそうです
おわりに
比較的簡単に使えそうでワークフローや自動化処理を行わせたいときにはちょうどいいツールのような気がしました。