#環境
この記事では、
- Windows OS 7のSolidworks 2015
- MAC OS X Yosemite 10.10.5 のFusion 360
を使っています。
#説明
.satの規格にはバージョンがある
詳しくはこちら -> https://en.wikipedia.org/wiki/ACIS
http://www.cadjapan.com/topics/3dcad/140822_data.html
によると、SolidWorksは、R22までの(つまりR22 or older).satファイルのインポートができるが、エクスポートする際のバージョンはR22固定である。
そして、http://forums.autodesk.com/t5/design-validate-document/sat-import-versions/td-p/6228474
によると、Fusion 360が扱えるのは7.0 or olderバージョンらしい。
ここで、7.0よりもR22という規格が新しいってことが問題になる。
という訳で、Solidworksで出力した.satファイルはFusion360で開けない模様。
#対処
追加情報として、nativeのSolidWorksファイルはFusion 360でも開けるようである。
よって、Solidworksで編集をした場合は.satに書き出すのではなく、SolidWorksの形式のままにしておき、それを後でFusion 360で読み込んだ上で.satに書き出す、という方法をひとまず提案しときます。
#おまけ:中間データについて
異なる3D CAD同士でデータをやりとりする場合、IGESやSTEPというフォーマット(拡張子)のファイルを使う。 = 中間フォーマット。SATもそのうちひとつ。
以前はIGESが中間ファイルとして最も有名でしたが、ISOの標準規格であるSTEPが規格され、IGESよりSTEPがより利用されているようです。 (->http://d-engineer.com/3dcad/filegokan.html)
また、ポリゴンからIGESやSTEPデータを作ることはできない。
無理やり変換しても、空のファイルができるだけ。
なので、一度CAD面に変換する作業が必要。
DXF, OBJ, STLなどはそれぞれ互換性が無い造形用のフォーマットなので、注意。